カヌー 真夏の水上で行われる熱い戦い

— 競技ガイド —

カヌー

7月26日(日)~7月31日(金)、8月3日(月)~8月8日(土)
海の森水上競技場 カヌー・スラロームセンター

カヌーは、流れのある河川で行いタイムを競うスラロームと、流れのない直線コースで着順を競うスプリントに分けられ、それぞれに、パドルの両端に水かきがある「カヤック」と、片方だけの「カナディアン」がある。「カヤック」と「カナディアン」の会場はともに、緑や風、水しぶきを感じられる新設のコースで、観戦にもぴったり。水上で一糸乱れずパドルをこぐ選手や、滑るように進む美しいカヌーの姿は、見る人に興奮と一時の涼を与えてくれる。これまで女子はカヤックのみだったが、東京大会ではスラローム、スプリントともにカナディアンが実施される。

川の流れを読み、テクニックで激流を制す! スラローム

スラロームは流れのある河川でカヌーをこぎ、決められたゲートを通過してゴールまでのタイムを争う競技だ。選手は激流のなかパドル(櫂(かい))を操り、カヌーをコントロールする。選手は1人ずつ川の上流からスタートし、高低差約4メートル50センチ、幅約10メートル、全長約200メートルのコースで、途中に設置された18~25個のゲートを決められた順に通過する。選手の体がゲートに触れたら2秒、通過しなかった場合は50秒がゴールタイムに加算されるため、スピードを保ちながらカヌーを正確にコントロールするテクニックが必要だ。、ゲートには、上流に向かって通過するゲートもあり、流れに逆らって漕ぐパワーも求められる。会場は葛西臨海公園に新設された国内初の人工コース、カヌー・スラロームセンター。

【スラロームの見どころ】 国内初の人工コース

・勝敗を左右する2種類のゲート
・鮮やかなピボットターン!

スラロームには、上流から下流に通過する「ダウンゲート」と、下流から上流に通過する「アップゲート」の2種類のゲートがある。選手の見せ場は、アップゲートを速く的確にターンするテクニック。大きく回るとゲートに触れず安全だが、タイムをロスするので勝てない。トップ選手は不安定な激流のなかで、最短距離をミリ単位でコントロールし、ゲートを攻める。注目の技はカヌーの後方を水に沈め、前方を空中に持ち上げて小さい半径でゲートを回る「ピボットターン」。見た目も鮮やかな技で、ポールに体が触れるスレスレに通過する選手のテクニックには思わず息をのむ。カヤックはパドルの両側でこぐため、カナディアンよりスピードがでるが、どちらの種目も激流と戦うのではない。水の流れを利用して、自分の力に変える選手の判断力やバランス感覚が勝利を分けるのだ。

【マメ知識】パドルが違う!カヤック、カナディアン

カヤックとカナディアンの違いはブレードと呼ばれるパドルの水かきの違い。片方に水かきのあるカナディアンは細かなテクニック、両端に水かきがあるカヤックはスピードに注目したい。

【種目・開催日程】

7月26日(日)~7月31日(金) カヌー・スラロームセンター

男子カヤックシングル/女子カヤックシングル
男子カナディアンシングル/女子カナディアンシングル

静かな水面で繰り広げられる熱いスピード勝負 スプリント

【スプリント・リード】

8月3日(月)~8月8日(土) 海の森水上競技場

スプリントの舞台は、臨海部に新設される長さ2300メートル、幅200メートの広大な施設。最大8艇が直線コースを一斉にスタートし、先に船首がゴールを通過した艇が勝利となる。波のない静かな水面を、選手たちが激しい水しぶきとともに疾走する姿は絵になり美しい。カヤックはパドルの両端に水かきがあり、選手は風車のように腕を回転させてこぐ。上体がぶれずに水面を進む姿は力強い。もうひとつの種目、カナディアンは片方だけに水かきがあり、左右のどちらか一方をこぎ続ける。カヌーには舵がついてないため、スピードを落とさずまっすぐに進むには技術が必要だ。スプリントでは距離が200m、500m、1000m、カヌーにはは1人乗り、2人乗り、4人乗りがある。

【スプリントの見どころ】ゴール前のデッドヒートが熱い!

・目が離せないゴール前のデッドヒート
・ペアとフォアが見せる息の合ったパドリング

スプリントもスラローム同様、カナディアンとカヤックがある。カヤックは鍛え上げられた上半身から生まれる力強さが見どころだ。例えばカヤックシングル200mは、わずか40秒弱で決着するスプリントレース。スタートと同時に筋肉隆々の上半身でパドルを高速回転させ、矢のように水面を突き進む。一方のカナディアンは片膝を立てて上半身全体で水を必死にこぎ続けるフォームがワイルドで勇ましい。だが、片方だけをこぎ続けるため、まっすぐ進むテクニックも必要で、見た目以上に繊細な種目。複数人でカヌーに乗り込むペアとフォアは、息の合ったパドリングにも注目したい。水をこぐタイミングがまったく乱れず、まるで機械のように正確なリズムを刻む。、ペアの1000mともなると、3分以上も呼吸をあわせてこぎ続けるのだ。着順を競うシンプルなルールだけに、ゴール前のデッドヒートには誰もが手に汗を握る。

【マメ知識】大型路線バスとほぼ同じ大きさ11メートル!

静かな水面を滑るように進む姿が美しいカヌー・スプリント。艇はシングル(1人乗り)で最大5メートル20センチ、ペアで6メートル50センチ、カヤックフォア(4人乗り)だと最大11メートルにもなり、都内を走る大型路線バスとほぼ同じ大きさ。

【種目・開催日程】

8月3日(月)~8月8日(土)
海の森水上競技場

男子カナディアンシングル1000m/女子カナディアンシングル200m
男子カナディアンペア1000m/女子カナディアンペア500m

男子カヤックシングル200m/女子カヤックシングル200m
男子カヤックシングル1000m/女子カヤックシングル500m
男子カヤックペア1000m/女子カヤックペア500m
男子カヤックフォア500m/女子カヤックフォア500m