自転車 限界まで鍛えた脚力で、多彩なコースに挑む

— 競技ガイド —

自転車

7月25日(土)~8月9日(日)
武蔵野の森公園 有明アーバンスポーツパーク 伊豆ベロドローム 伊豆MTBコース 富士スピードウェイ

自転車と一口に言ってもその種目はバラエティに富んでおり、大きく「BMX」「マウンテンバイク」「ロード」「トラック」の4つに分けられる。それぞれ会場も異なり、大自然のオフロードコースから傾斜をつけたトラックがある屋内ドーム、一般公道など、さまざまな場所で競技が行われる。また、種目が変わればハンドルのデザインやタイヤの太さなど、自転車の形状が異なる点にも注目したい。70キロを超えるスピードやアクロバティックなテクニック、10メートルにも達する大ジャンプ、1都3県にまたがる長距離レースなど、アスリートの高い能力と、自転車の魅力が詰まった全22種目が行われる。

自転車の可能性を感じさせる大ジャンプやトリック”BMX”

自由に改造した20インチの自転車を使用するBMXは「BMXレーシング」と新種目の「BMXフリースタイルパーク」の男女4種目。レーシングは多くの自転車競技と同じく、着順で勝敗が決まるが、新種目のBMXフリースタイルパークは自転車競技のなかで、唯一、審査員の点数で決まる採点種目。選手が披露するアクロバティックなトリック(技)は、自転車の持つ新たな可能性を教えてくれる。

【BMXの見どころ】アクロバティックな技を披露するフリースタイルパーク

・高度な技で得点を競うBMXフリースタイルパーク
・接触・転倒も当たり前!「自転車の格闘技」BMXレーシング

大きな起伏のあるコースで8人が走るBMXレーシングは、選手同士の接触や転倒も当たり前!コースの長さは約400メートル、時間にして40秒ほどだが、そのわずかな時間のなかで、「自転車の格闘技」と呼ばれるほどの激しいレース展開が繰り広げられる。とくに8メートルの高さから全選手が一斉に猛ダッシュをかけるスタートは数秒で時速60キロにも達し、レース展開を大きく左右する。さらにスピードとコブを生かしたジャンプは、10メートル以上になることも!一方、新種目のBMXフリースタイルパークは魅せる自転車競技と言える。コースには曲面やジャンプ台があり、選手が1人ずつアクロバティックな技を披露して得点を競う。ジャンプ中に自転車を縦回転・横回転させたり、ハンドルを回したりと、独創的で多彩なトリックが見どころだ。

【マメ知識】ジンベエザメを飛び越えるジャンプ

空中でのアクロバティックなトリックや、コブを使った大ジャンプなどが見どころのBMX。「自転車の格闘技」とも言われるBMXレーシングでは、10メートル以上のジャンプになることも。

【競技ルール】

BMXフリースタイルパーク

1分間の演技を2回行い、合計得点を競う。
技の難易度や独創性、流れ、コントロール、着地などが採点の対象となる。

【種目・開催日程】

7月30(木)~8月2日(日)
有明アーバンスポーツパーク

男子BMXフリースタイルパーク/女子BMXフリースタイルパーク
男子BMXレーシング/女子BMXレーシング

大自然を舞台にしたサバイバルレース ”マウンテンバイク”

山道や急な勾配などの悪路にも耐えられる高い走行性能を備えた自転車で、オフロードコースを周回する種目。全選手が同時にスタートするが、1周目のトップ選手のラップタイムが基準となり、トップとの差が、その基準タイムの80パーセントに達した選手はレースから脱落していくサバイバルレースでもある。決勝のみの1発勝負のため、波乱が起きることも予想される。

【マウンテンバイクの見どころ】道なき道を乗り越える

・道なき道を体力と技術で乗り越える
・大自然のなか繰り広げられるワイルドな戦い

マウンテンバイクが行われる伊豆MTBコースは、全長2500メートル、高低差85メートルのオフロードコース。一般の自転車ではとても走れそうにないコースを、幅の広いハンドルや太いタイヤ、サスペンションなどを装備した自転車で選手たちは走り抜く。この種目では、周囲の選手との駆け引き以上に舗装されていない山道や、急な下り坂、鋭角なカーブなど、道なき道を巧みなバランスで乗り越えていく体力と技術が何より重要になる。さらに、タイヤのパンクなど、オフロードならではのトラブルに見舞われることも・・・。美しい富士山を望むコースで繰り広げられるワイルドな戦いが見どころだ。

【マメ知識】装備充実!!

BMXと並んで、頑丈な自転車が使われるマウンテンバイク。しかし、必要最低限の装備しか備わっていないBMXと異なり、マウンテンバイクには衝撃を吸収するサスペンションや、自転車をコントロールするために幅の広いハンドルが装備されている。

【種目・開催日程】

7月27日(月)~7月28日(火)
伊豆MTBコース

男子マウンテンバイク/女子マウンテンバイク

長距離と高低差を駆け抜ける ”ロード”

主に舗装された一般道路で行われる種目で、男女それぞれ個人ロードレースと個人ロードタイムトライアルの計4種目が実施される。個人ロードレースは男子が244キロ、女子が147キロにも及ぶ長距離。一方、個人ロードタイムトライアルは、選手が一定の間隔をあけてスタートし、男子は22.1キロのコースを2周、女子も男子と同じコースを1周走り、タイムを競う。

【ロードの見どころ】1都3県を走り抜く

・1都3県、総距離約244キロのサバイバルレース
・モンブラン並み!? 激しいアップダウン

1都3県、総距離約244キロ(女子は147キロ)の長丁場を走り抜くのが個人ロードレース。東京都の武蔵野の森公園をスタートし、神奈川県、山梨県を通過して静岡県の富士スピードウェイまで1都3県を横断してゴールを目指す。このコースは距離が長いだけでなく、アップダウンも激しい。完走時の獲得標高は約4865メートル(男子)にもなり、ヨーロッパアルプスの名峰、モンブランを登るのとほぼ同じ!レース時間は6時間を超える予想だが、猛暑のなか、はたして完走できるのは何人か? 壮絶なサバイバル戦になるのは必至だ。選手たちは景色を眺める余裕はないが、都内から富士山に向かう沿道の景色も見どころ。

【マメ知識】獲得標高はモンブラン並み!?

自転車競技のなかで最も長い距離を走る個人ロードレースだが、東京大会はアップダウンも相当なモノ。男子の獲得標高は約4865メートルで、フランスの名峰モンブランを登山するのとほぼ同じ。女子の獲得標高も約2692メートルにも及び、男女どちらも高くて長い山を自転車で走るようなタフなレースになる。

【種目・開催日程】

7月25日(土)~7月26日(日)、7月29日(水)
富士スピードウェイ

男子個人ロードレース/女子個人ロードレース
男子個人ロードタイムトライアル/女子個人ロードタイムトライアル

バンクで繰り広げられる高速レース ”トラック”

自転車競技のなかで最も多い12種目が実施されるトラック。1対1で競うスプリント(チームスプリント)、日本発祥のケイリン、4人1組の2チームが競う団体追い抜き、4つの異なる種目の合計得点で順位を競うオムニアム、そして新種目のマディソンの男女計12種目。レースには非常に軽量でブレーキのついていない自転車(ピストバイク)が用いられる。

【トラックの見どころ】最大傾斜角は45度!

・最高時速70キロ以上!クルマ並みの高速レース
・新種目マディソンはおててつないで選手交代!?

1周250メートル、最大傾斜45度の木製トラックを有する伊豆ベロドロームがトラックの舞台。種目ごとに見どころやルールも異なり、着順を競うスプリント。チームワークが重要になる団体追い抜き。ラスト3周で爆発的なスピードを見せるケイリン。複合種目のオムニアム。新種目のマディソンが行われる。トラックでは非常に軽量でブレーキのついていない自転車(ピストバイク)が用いられ、最高時速は70キロ以上!傾斜のあるバンク(走路)をクルマ並みのすさまじいスピードで走り、激しいポジション争いと「いつ仕掛けるか」の駆け引きが繰り広げられる。新種目のマディソンは2人の選手が自由に交代しながら走り、最終的に獲得したポイントを競う種目。高速走行中のなか、手をつないで勢いをつけ、選手交代を行う様子が非常にエキサイティングだ。

【競技ルール】

マディソン

各チーム2人が出場。
自由に選手を交代しながら、男子50キロ、女子30キロを走る。
10周ごとに設定されたポイント周回の通過順、またはメイン集団から抜けだし1周差をつけるとポイントが与えられ、最終的に最も多くのポイントを獲得したチームが勝者となる。

【マメ知識】スピードを落とさない選手交代

2人1チームとなって長距離を走り、その獲得ポイントで勝敗を決するのが新種目のマディソン。選手交代はスピードを落とさないため、手をつなぎ、前に放り投げるようにして行われる。

【種目・開催日程】

8月3日(月)~8月9日(日)
伊豆ベロドローム

男子チームスプリント/女子チームスプリント
男子スプリント/女子スプリント
男子ケイリン/女子ケイリン
男子団体追い抜き/女子団体追い抜き
男子オムニアム/女子オムニアム
男子マディソン/女子マディソン