ボート 漕ぎ手の“ユニフォーミティ”(統一性)が勝利を呼ぶ

— 競技ガイド —

ボート

7月23日(金)~7月30日(金)
海の森水上競技場

ボート競技は男女各7種目で、すべて2000メートルの直線コースで行われる。種目は大きく2つに分けられる。選手がオールを2本持つ「スカル」と、1本だけ持つ「スイープ」で、どちらも進行方向に背を向けて漕ぐ点は同じだ。レースは6艇同時にスタートし、ボートの先端に設置したボールがフィニッシュラインを通過した順位を争う。一見すると、選手たちは上半身で力任せに漕いでいるようだが、実は座席が前後にスライドするようになっていて、膝を曲げた状態から一気に踏ん張って後に下がる動作を繰り返してオールをこいでいる。シングルスカル以外は複数の選手がボートに乗るため、漕ぎ手の動きを一致させること(ユニフォーミティ)が勝利には必須。スタートからゴールまでシンクロして動き続けるオールの動きには誰もが目を見張る。さらに驚くのは、オールから上がる水しぶきの少なさ。水の抵抗を最小限にするため、水面を切るようにオールを水に入れるのだ。会場は臨海部に新設された海の森水上競技場。静かな水面の上をボートが疾走する光景はただただ美しい。

【スカルの見どころ】ボートで唯一の個人種目シングルスカル

・7分近くも1人で漕ぎ続けるシングルスカル
・クオドルプルは4人の調和がポイント

チームワークがカギとなるボート競技のなかで、シングルスカルは唯一の個人種目。2000メートルをたった1人で7分近くも漕ぎ続ける孤独で過酷な種目だ。レース終盤で歯を食いしばりながらオールを漕ぐ選手の姿や、鍛え上げた上半身と太ももを最大限に使ったゴール前の逆転劇には思わず感情移入してしまう。一方、クオドルプルは4人の調和が見どころだ。シングルの速い選手を4人そろえれば勝てるような単純な種目ではない。かじを取るコックスが乗っていないため、4人の呼吸が合わないと真っ直ぐに進むことすら難しい。そのなかで、カギを握るのが艇首に座る選手。仲間の3選手の背中を見ることができるので、フォームをチェックしながら声を出して、6分前後も4人のリズムを乱さずコールまで導く。

【スイープの見どころ】ボートの華 エイト

・時速20キロ!“ボートの華”エイト
・一糸乱れぬオールさばき

スイープのなかでも「ボートの華」と呼ばれるのが、8人で漕ぐエイト。ボート競技のなかで最も大きいボートを使い、時速約20キロにもなる高速レースが見どころだ。レースでは左右4本ずつ、計8本のオールがすべて一致して動き、まるで機械のように一定のリズムを刻む。8人のオールと気持ちをひとつにまとめるのは、かじを取るコックス。ボートの最後尾に乗り、ペース配分やラストスパートのタイミングなど、他のボートと駆け引きをしながら声で8人をコントロールする。信頼関係のある9人が力を合わせ、一糸乱れぬリズムで水上を疾走する光景は力強くも美しく、まさに「華」と呼ぶにふさわしい。東京大会ではスイープの新種目に女子フォアが加わる。

【マメ知識】エイトだけど9人!

“ボートの華”と呼ばれるエイトは、その種目名から、ボートに乗る選手は8人と考えてしまいそうだが、実は9人。漕ぎ手に加えて「コックス」と呼ばれる舵取り役も乗る。コックスはオールを持たないがレース中の状況を把握し、選手たちに指示を出す。

【種目・開催日程】

7月23日(金)~7月30日(金)
海の森水上競技場

男子シングルスカル/女子シングルスカル
男子ペア/女子ペア
男子フォア/女子フォア
男子エイト/女子エイト
男子ダブルスカル/女子ダブルスカル
男子クオドルプルスカル/女子クオドルプルスカル
男子軽量級ダブルスカル/女子軽量級ダブルスカル