射撃 勝敗を左右する“ミリ”の世界!究極のメンタルスポーツ

— 競技ガイド —

射撃

7月25日(土)~8月3日(月)
陸上自衛隊朝霞訓練場

射撃は、的を狙って撃つ正確さを競う競技で、大きく2種類に分けられる。標的が固定された「ライフル」と、動く標的を狙う「クレー」だ。「静」のライフルと「動」のクレーといえるが、どちらも心技体の中でも特に「心」の強さを求められる。ライフルは同心円が描かれた標的を狙うが、トップ選手は得点の高い中心点を外さないため、最後は1ミリ以下の差が勝負を左右するほどシビアな戦いになる。一方、クレーは発射される標的の方向が予想できず、選手は極限の集中力で瞬時に反応して撃ち落とす。競技中は冷静に心をマネジメントする選手が、勝負の決まった瞬間に抑えていた感情を爆発させる姿は感動的。会場は1964年の東京大会でも使われた陸上自衛隊朝霞訓練場。東京大会では新種目として、エアライフルとエアピストル、トラップに混合が加わる。

【ライフルの見どころ】的までの距離は中型飛行機並み!?

・50メートル先の“ミリ”が勝敗を分ける
・競技終了後は体重が2キロ減!?

ライフル射撃は静かな緊張感が会場を包み込む点で、他のスポーツとは異質だ。選手は呼吸で身体や銃をコントロールするが、何より必要なのが強じんなメンタル。例えば10メートル先にあるエアライフルの的の中心は、わずか直径0.5ミリ。50メートル先に的があるライフル3姿勢では、中心はわずか直径1センチほどで、勝利にはミリ単位の精度が求められる。しかし、種目によってはフィジカルも重要で、ライフル3姿勢はインターバルを含めると競技時間が3時間を超え、「ライフルのマラソン」と呼ばれるほど過酷な種目。伏射・立射・膝射の3姿勢で合計120発を撃ち、競技が終了すると、体重が2キロ近く減ることもあるという。一方、数秒の間に連射する小気味よいピストル種目もあり、静寂の中で選手たちが見せる内面の強さに注目したい。

【クレーの見どころ】クレーの速度は時速80キロ以上!

・時速80キロを狙い撃つ超人的な反射神経
・発砲時の衝撃は1トンにも!

クレー射撃は、時速80キロ~120キロで空中に発射される陶器製の「クレー」を散弾銃で撃つ種目。クレーの飛ぶ方向や選手の立つ位置の違いで、「トラップ」と「スキート」の2種類に分けられる。クレーの飛び方はランダムなため、集中力だけでなく超人的な反射神経が必要となる。選手を見ているとあまり感じないが、実は銃を撃ったときの体にかかる衝撃は800キロ~1トン近くにもなると言われており、その衝撃に耐えて直径11センチのクレーを正確に打ち落とすには、鍛えられた肉体も必要になる。試合中、クレーは選手の掛け声にセンサーが反応して発射されるが、選手それぞれが「ハ~」や「ホゥ」など独自の声を発し、個性が見られて面白い。また、オリンピックで使われるクレーは「パウダークレー」という特別な種類。弾が命中したときに空中で粉が広がり、見た目が派手で美しいため、会場での観戦もおすすめしたい。

【競技ルール】

混合エアピストル/混合エアライフル

予選上位5組が決勝へ進出。
決勝と3位決定戦は男女1発ずつ撃ち、そのつど勝敗を決定。勝った方は2点、引き分けは両チームに1点、負けは0点で、16点に達した方が勝者となる。

【マメ知識】ライフル、ピストル

射撃では種目にあわせて、さまざまな銃が使用される。エアピストルなど、エアとつく種目はその名の通り、空気銃が使用されるが、男子ラピッドファイアピストルや女子25mピストルでは、火薬が使用される。クレー種目では火薬を使用する散弾銃を用いる。

【種目・開催日程】

7月25日(土)~8月3日(月)
陸上自衛隊朝霞訓練場

男子エアピストル/女子エアピストル/混合エアピストル
男子エアライフル/女子エアライフル/混合エアライフル
男子ライフル3姿勢/女子ライフル3姿勢
男子ラピッドファイアピストル
女子25mピストル
男子スキート/女子スキート
男子トラップ/女子トラップ/混合トラップ