スポーツクライミング 身体能力と戦略がカギ 体を使ったチェス

— 競技ガイド —

スポーツクライミング

8月4日(火)~8月7日(金)
青海アーバンスポーツパーク

素手と全身の筋肉だけを頼りに垂直の壁をよじ登る新競技。身体能力だけでなく、どのホールド(突起物)を使って登っていくかの戦略が非常に重要でもある。しかも、「ボルダリング」と「リード」では、選手がコースを見られるのは競技直前の短時間だけ。そのわずかな情報だけで選手は頭の中で頂上までの効率的なルートをシミュレーションする。東京大会では、ボルダリング・リード・スピードの合計点を競う複合種目として実施される。3種目とも得意にする選手は少なく、メダルの行方はまったく予想できない。

【ボルダリングの見どころ】決勝は制限時間4分クリア回数を競う!

・戦略も重要な“体を使ったチェス”
・ジャンプからの片手ホールド!

ボルダリングは高さ約4メートル、ホールドの配置や傾斜が異なる複数の壁に選手が1人ずつ挑戦する。最終的にクリアした壁の数で順位が決まり、それぞれのコースはトップのホールドを両手でしっかりとつかむとクリア。一見すると不可能に思える位置にあるホールドを、並外れた身体能力と最適なルートで攻略していく様子から、“体を使ったチェス”と呼ばれることも。途中で落ちても時間内なら何度でも挑戦できるので、選手は思い切ったトライをする。ジャンプして片手だけでホールドをつかむ派手なテクニックが見どころだ。攻略するルートも重要になるため、他の選手のクライミングを見ることはできず、競技開始直前のみコースを見ることができる「オンサイト方式」を採用する。

【リードの見どころ】制限時間は6分高さを競う!

・脱落者続出の難コース
・「落ちたら終わり」の緊張感

ボルダリングと違い、限りなく難しい位置にホールドが設置され、完登する選手が少ないのがリード。選手は安全のためのロープを身につけ、高さ12メートル以上の難コースを、制限時間6分の間にどこまで登れるかを競う。ボルダリングと同様の「オンサイト方式」で、選手たちは競技直前に初めて見るホールドの配置から、瞬時に効率の良いルートを頭に描き、冷静に手足をコントロールする。左右どちらの手でホールドをつかみ、どの位置に足を掛けるのか? 判断を間違えると筋肉に余計な負担がかかり、手足が震え出して先に進めなくなる。一度落ちたら競技終了という緊張感のなか、ひとつでも高い位置のホールドを目指す選手たちの戦略が見どころだ。

【スピードの見どころ】一般的なエレベーターより早い!

・登る早さは1秒でビル1フロア!?
・初めて見る人でもすぐに熱くなれる

スピードは選手が2人ずつ対戦するトーナメント方式。高さ15メートル、前傾5度のまったく同じ条件の壁を隣り合わせで登り、一番上にあるパネルを先にタッチした選手が勝ち。ホールドの配置も決まっているため、コンマ1秒の差で勝負が決まる。選手は一般的なエレベーターよりも速いスピードで壁をかけのぼり、男子はわずか1秒で2~3メートル、ビルの1フロア相当を登る。これまで数え切れないほど練習した壁を、いかに“ふだん通り”登れるか? スピードは、自分と戦う種目でもある。1対1の対戦形式でルールが単純明快なので、スポーツクライミングを初めて見る人にもおすすめ。

【競技ルール】

ボルダリング

壁の高さは約4メートルで、制限時間は4分間。
競技の途中で落下しても、制限時間内であれば何度でも挑戦できる。
複数のコースを順番に登り、いくつクリアできたかを競う。

リード

壁の高さは12メートル以上で、制限時間は6分間。
競技の途中で落下したら、その瞬間に競技終了となる。
ひとつの壁を1人ずつ登り、到達した高さを競う。
同じ高さだった場合は、到達タイムで順位をつける。

スピード

壁の高さは15m。
2人同時にスタートし、先に頂点に到達した選手が勝利。
トーナメント形式で行われる。
ボルダリングとリードはホールドの配置が毎試合異なり、競技直前にしか見ることができない。
スピードはホールドの位置や角度が国際規格で統一されていて、どの試合でも同じ。

【マメ知識】ガンバ!

スポーツクライミングでは、選手がもう少しで登れそうなのに苦しんでいるときに、「ガンバ!」と声援を送るのが一般的。選手はその声を励みに最後の力を絞り出す。

【種目・開催日程】

8月4日(火)~8月7日(金)
青海アーバンスポーツパーク

男子複合/女子複合