パラリンピック各競技団体に聞く「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて」その1 (3/24)

2020年3月24日
写真:東京2020パラリンピック

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日々状況が刻々と変わる中、選手の体調管理や合宿などの運営を計画する競技団体のみなさんは、どのようなことに困っているのでしょうか。
また、選手の練習で配慮していることはどのようなことなのでしょうか?
パラリンピック競技団体のみなさんに、アンケートをお願いしました。


日本ボッチャ協会 (回答:事務局長・広報担当)

1)競技団体の状況について
3、4月のNTC(ナショナルトレーニングセンター)での強化合宿は中止としております。新幹線、飛行機、電車移動は感染の可能性があるので、各自地元での自主練をアナウンスしています。
練習会場へは、外部の方は入れないように注意喚起しております。
コミュニケーションは選手、スタッフ内で連携を取って対応しています。

2)選手の状況について

合同合宿の開催ができない為、実戦的な練習ができておりませんが、個々の環境で、個人練習を実施している状況です。
※NHK補足:ボッチャ団体戦は、緻密な戦略と選手の連携が必要で、日常的に実戦形式の練習に多くの時間が費やされています。


3)新型コロナウイルスをめぐる状況について、「伝えたい」ことがありましたらお書きください

一日も早く、収束してほしい。また、特効薬が製造されることを早く望みます。
パラリンピック競技は、東京2020で多くの方々に知ってもらう絶好のチャンスだと思って、ボッチャも強化、普及を4年かけて行ってきました。
コロナによって、機運は収束しないでほしいので、落ち着いたら多くの方々に元気で競技をしている姿を見てもらいたいです。応援してもらえるように選手「一丸」となって目の前にある、やるべきことを毎日取り組んでいきたいと思います。

日本パラ・パワーリフティング連盟 (回答:事務局長)

1)競技団体の状況について
合宿はすべて中止。練習については、アリーナ、一部の民間トレーニング場がオープンしております。トレーニングをするときには、器具の消毒、終わったらまた、器具の消毒。手洗いうがいなどの奨励をしています。

2)選手の状況について

日常のトレーニング場が閉鎖された人たちは練習場所がなく、自宅でできることをしている程度。また、行ける人は東京のアリーナに来て練習する、など、開いている練習場へ通っています。

3)新型コロナウイルスをめぐる状況について、「伝えたい」ことがありましたらお書きください

収束を願うばかりで、連盟としては、何がどうなっても、その都度、対応していきたいと考えています。

一般社団法人日本障がい者乗馬協会 (回答:事務局長)

1)競技団体の状況について
弊会は、選手個人が国内で繫養(けいよう:育てていること)している馬と弊会がリース契約している海外繫養馬(オランダ)がおりますが、4月からの海外繫養馬での合宿や試合参加がコロナウイルスの影響でめどが立たず、特に4月の訪欧は現実的に厳しく、練習機会の減少がまず挙げられます。
また、出場最低基準をクリアできるリミットが6月19日迄となっており、このまま試合が中止になりますと、戦力にも影響を与えます。
合わせて、4月に国内繫養馬のレベルアップと現状把握、出場最低基準クリアを目的に国際大会を予定しておりましたが、世界馬術連盟(FEI)からの自粛勧告もあり中止となり、国内で東京大会を目指している選手にとっては最終の機会が現段階ではなくなった形となります。

現在のところ、選手関係者にはコロナウイルス感染を防ぐべく、注意を促しておりますが、 練習もしなければならず、手さぐりな状態といったところが現状となります。


2)選手の状況について 

選手の皆さんはリスクを最大限ヘッジした上で練習をしておりますが、やはり試合参加による「経験を積む」というのも重大な要素であり、健常者試合にパラ馬術を組み込んで貰うなどとして参加機会を増やしている状況です。


3)新型コロナウイルスをめぐる状況について、「伝えたい」ことがありましたらお書きください

現段階では世界各地で感染が拡大しており、まずは終息を願うと共に、東京パラリンピックの開催状況について早期に知りたく考えております。その状況によって弊会としても対応を早期に変更すべく考えております。

日本車いすフェンシング協会 (回答:理事長)

1)競技団体の状況について
練習環境は縮小傾向になっている。車いすであるので、入館時に手の消毒はできるが、車いす(に座った)状態での消毒は難しく、車いす自体土足なので、練習が難しくなってきている。

2)選手の状況について
 
練習会場での時間が上手く取れないのでトレーニングジムに通うが、上記で述べたように、消毒について難しくなっている。

日本身体障がい者水泳連盟 (回答:強化統括・監督)

1)競技団体の状況について
計画していた大会が軒並み中止となり、代表選考時に必要な出場要件(クラス分け)を満たせない選手が複数名残っている。代表を選考できないために、合宿についても計画を中止しており、その後の見通しが立っていない。練習においては、東京パラ開催時期がはっきりしないため、目標の設定が困難になっている事から、集中したトレーニングがしにくい状況にある。
感染防止対策としては2月末より練習前の検温により37.0°以下であれば練習ができるルールとした。高校生以下については、学校の休校期間中、NF(競技連盟)練習拠点の利用は不可とした。また、海外からの帰国選手についてはNF練習拠点へは14日間立ち入らないよう自粛してもらっている。

2)選手の状況について
 
1)でも回答はしているが、ピークの設定が定まらない状況にある事から、集中して練習に取り組む事が難しくなっている。選手たちが取ることのできる対策としては、トレーニングを継続する事である。
日常生活までは把握はできていない。

3)新型コロナウイルスをめぐる状況について、「伝えたい」ことがありましたらお書きください

新型コロナに関する対応の決定は出来る限り速やかに決めて実行・発表して頂くことを求めたい。その際の内容についても明確な取り決めにして頂きたい。


こちらのアンケートは回答をいただき次第、随時公開していきます。
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※質問項目は以下です。
1)競技団体の状況について
競技団体として、合宿や練習、試合に参加する上の影響はどのようなことがありますか?また、感染防止や、練習を維持するために、どのような対策を講じていますか?

2)選手の状況について 
選手の皆さんから伝わってきている、練習や競技を続ける上での影響、苦労はどんなことがありますか?また、選手はどのような具体的な対策を講じていますか?
日常生活で、影響を受けていることはありますか?

3)新型コロナウイルスをめぐる状況について、「伝えたい」ことがありましたらお書きください

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