パラ陸上 世界選手権2019 主な競技結果

陸上 2019年11月7日
パラ競泳世界選手権2019 主な競技結果

第9日 11月15日(金)
佐藤友祈が金!上与那原寛和が銀!伊藤智也が銀!
日本勢が表彰台独占!

日本人3人メダル独占 国旗を肩からかけて並ぶ佐藤選手 伊藤選手 上与那原選手
日本が表彰台独占した子1500mT52決勝のハイライト動画は画像をクリック


◆女子400mT20決勝
 外山愛美 1分01秒37 8位 
◆男子1500mT52決勝
 佐藤友祈   3分39秒99 1位
 上与那原寛和 3分56秒21 2位
 伊藤智也   3分56秒52 3位
◆男子100mT63決勝
 ダニエル・ワグナー(デンマーク)12秒32 1位
 レオン・シェファー(ドイツ)12秒34 2位
 ゴンサルベス・ロドリゲス(ブラジル)12秒38 3位
◆ 男子400mT62決勝
 ヨハネス・フロアス(ドイツ)45秒78 1位(世界記録)

男子1500メートル車いすのクラスで、世界記録保持者の佐藤友祈選手が3分39秒99の大会記録をマークして金メダルを獲得しました。佐藤選手はすでに400メートルでも金メダルを獲得して来年の東京パラリンピックの代表に内定していて、今大会2つ目の金メダルです。
また、上与那原寛和選手が銀メダル伊藤智也選手が銅メダルをそれぞれ獲得し、日本選手が表彰台を独占しました。

佐藤選手「東京では世界記録更新を」

男子1500メートル車いすのクラスで今大会、2つ目の金メダルを獲得した佐藤友祈選手は「スタートで出遅れるのは分かっていたので選手たちの隙間をぬって出て行こうと決めていた」とレースを振り返りました。
そのうえで、大会記録を更新したみずからのタイムについて、「大会の最後を締めくくるレースだったので、どうせなら世界記録を出して金メダルをねらいたかったが、今の僕の実力不足だ。世界記録を出したときのようなキレのあるいい動きができなかった印象なので、東京パラリンピックで世界記録を更新できるようにしていきたい」と話していました。
このレースで2大会連続の2種目での金メダルとなったことについては、「2冠を達成できたのはよかったが、僕がねらっているのはパラリンピックのタイトルなので東京大会で達成できるまではおごらずに諦めずにやっていきたい」と気を引き締めていました。

上与那原選手「東京でも表彰台独占」

男子1500メートル車いすのクラスで銀メダルを獲得した上与那原寛和選手は「ペースの変化にも対応できて、とてもいいレースだったしメダルを取ることができてよかった」と話していました。
そして、東京パラリンピックについては「チーム一丸となってベストを尽くしてこの大会と同じように日本選手で表彰台を独占したい」と意気込みを話していました。

伊藤選手「東京に向け1日1日積み上げて…」

男子1500メートル車いすのクラスで銅メダルを獲得した伊藤智也選手は、「チームジャパンで表彰台を独占するという意気込みでレースに臨んだ。最後は伸びなかったけど日本選手で1位から3位まで占めることができたからよしとしましょう」と話していました。
そして、今大会3つ目となるメダル獲得については「感慨深いね。うれしいね」と笑顔で話したうえで、東京パラリンピックに向けて「丁寧に丁寧に1日1日を積み上げて、支えてくれる人たちにいい報告ができるように頑張る」と意気込んでいました。

第8日 11月14日(木)
唐澤剣也、銅メダル!東京パラリンピック代表内定
田中照代が銀メダル、木山由加は銅メダル

唐澤剣也 銅メダル!東京パラ代表内定 男子5000mT11決勝
唐澤剣也選手が銅メダルを獲得し、東京パラ内定を決めた男子5000mT11決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆男子5000mT11決勝
 和田伸也 失格
 唐澤剣也 15分48秒21 3位(東京パラリンピック代表内定)
◆400mユニバーサルリレー予選
 日本(澤田優蘭井谷俊介竹村明結美生馬知季) 失格(予選敗退)

◆女子400mT20予選
 外山愛美 1分00秒71(決勝進出)
◆男子1500mT20決勝
 赤井大樹 4分01秒23 7位
◆女子100mT52決勝
 田中照代 22秒85 2位
 木山由加 25分04秒 3位
◆男子200mT61決勝
 ヌタンド・マラング(南アフリカ)23秒23 1位
 リチャード・ホワイトヘッド(イギリス) 23秒82 2位
◆400mユニバーサルリレー決勝
 アメリカ 46秒94 1位
 中国   47秒40 2位
 ロシア  47秒96 3位 

男子5000メートル視覚障害のクラスの決勝が行われ、日本からは、男子1500メートルで4位に入り、すでに東京パラリンピックの代表に内定している42歳の和田伸也選手と25歳の唐澤剣也選手の2人が出場しました。

唐澤選手は、4000メートルを超えてから徐々に順位を上げ、最後の400メートルも粘って15分48秒21のタイムでフィニッシュし、銅メダルを獲得して来年の東京パラリンピックの代表に内定しました。和田選手は、ガイドランナーが、和田選手を引っ張ったとして失格となりました。

女子100メートル車いすのクラスT52の決勝では、田中照代選手が22秒85のタイムで銀メダルを獲得し、木山由加選手が25秒04のタイムで銅メダルを獲得しました。
ただ、出場する選手の数がIPC=国際パラリンピック委員会の規定を満たさず、東京パラリンピックでの実施が見送られる可能性が残っていて、日本パラ陸上競技連盟は直ちに内定とはしないとしています。

男子1500メートル知的障害のクラスの決勝では、赤井大樹選手が4分1秒23で7位に入りました。
女子400メートル知的障害のクラスの予選では、外山愛美選手が1分0秒71で全体の7位で決勝進出を果たしました。

来年の東京パラリンピックの新種目、男女2人ずつの4人が100メートルずつ走るユニバーサルリレーの予選は、澤田優蘭選手、井谷俊介選手、竹村明結美選手、それに生馬知季選手の4人で臨みましたが、3走の竹村選手がアンカーの生馬選手にタッチができず失格となり、決勝進出はなりませんでした。

唐澤選手「もっと速いタイムを目指して頑張っていきたい」

東京パラリンピックの代表に内定した唐澤選手は「積極的に走ることを意識していた。レースの中で伴走者と協力して 走れたことが銅メダルにつながった。暑い中で結果を出せたのは自信になる」と振り返りました。そのうえで、「海外の選手との力の差を感じた大会でもあったのでもっと速いタイムを目指して頑張っていきたい」と東京パラリンピックへの意気込みを話しました。

田中選手「東京パラ開催を信じて練習を頑張る」

銀メダルを獲得した田中照代選手は「いいスタートが切れて前に出ることができたのに後半に失速してしまったので悔しい」と話していました。また、パラリンピックの種目として成立する条件を満たさなかったことについては「東京パラリンピックでは開催されることを信じて練習を頑張っていく」と話していました。

木山選手「選手が増えるよう参加を呼びかけたい」

銅メダルを獲得した木山由加選手は「銅メダルを獲得できたことはうれしいが、タイムがよくなかったので悔しさが残る」と話していました。また、今回パラリンピックの種目として成立する条件を満たさなかったことについては「今は出場人数が足りない状況だがやはり東京大会には出たいので選手が増えるように参加を呼びかけていきたい」と話していました。

第7日 11月13日(水)
マルクス・レーム(ドイツ) 金メダルで世界選手権5連覇!
マルクス・レーム 世界選手権5連覇! 男子走り幅跳びT64決勝
マルクス・レーム選手が世界選手権5連覇を決めた、男子走り幅跳びT64決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆男子走り幅跳びT20決勝
 小久保寛太 6m49 8位
◆男子やり投げF54決勝
 小曽根亮  23m37 7位
◆男子5000mT54予選
 久保恒造  10分35秒59(予選敗退)
 樋口政幸  10分49秒42(予選敗退)
 渡辺勝   11分15秒39(予選敗退)

◆女子100mT63決勝
 兎澤朋美 16秒39 6位(日本記録)
 前川楓  16秒86 7位
◆男子走り幅跳びT64決勝
 マルクス・レーム(ドイツ)8m17 1位
◆男子5000mT54決勝
 プラワット・ワホラーム(タイ)10分33秒00 1位
 マルセル・フグ(スイス)10分33秒10 2位
 ショウ・ユウ(中国)10分33秒39 3位
 ダニエル・ローマンチャック(アメリカ)10分33秒55 4位
◆男子100mT11決勝
 ルカス・プラド(ブラジル) 10秒95 1位 

男子走り幅跳び足に障害があるクラスの決勝が行われ、8メートル48センチの世界記録を持つドイツのマルクス・レーム選手に注目が集まりました。レーム選手は難しい向かい風の中、2回目で8メートルを超える8メートル10センチをマークすると5回目には8メートル17センチと記録を伸ばし、2位の選手に1メートル近くの大差をつけ金メダルを獲得しました。レーム選手は世界選手権5連覇でパラリンピックで3大会連続の金メダルを目指す来年の東京パラリンピックに弾みをつけました。

女子100メートル足に障害があるクラスの決勝では、前の日に走り幅跳びで銅メダルを獲得した兎澤朋美選手がみずからの日本記録を100分の2秒更新する16秒39の好タイムで6位に入りました。
前川楓選手が16秒86で7位でした。

男子やり投げ車いすのクラスの決勝では小曽根亮選手がシーズンベストを更新する23メートル37センチをマークし7位に入りましたが今大会での代表内定はなりませんでした。
男子走り幅跳び知的障害のクラスの決勝では小久保寛太選手が6メートル49センチで8位でした。

男子5000メートル車いすのクラスの予選では樋口政幸選手が10分49秒42で1組の4着、久保恒造選手が10分35秒59で2組の7着、渡辺勝選手が11分15秒39で3組の6着となり、いずれも予選で敗退しました。

レーム選手「東京では追い風を願っているよ」

マルクス・レーム選手は「きょうは向かい風が強くて記録は出なかったがいいジャンプはできたと思う」と振り返りました。次の大舞台となる来年の東京パラリンピックについては「金メダルというタイトルを守るためにトレーニングを続けて最善を尽くす。東京大会では追い風が吹くことを願っているよ」と笑顔で話していました。

兎澤選手「持っている力を出し尽くせた」

兎澤朋美選手は「きのう走り幅跳びに出場し疲れがある中で、いまできるかぎりのベストを尽そうと臨んだ。持っている力を出し尽くせたと思う」とレースを振り返りました。
そのうえで今シーズン好調を維持していることについては「この大会に向けて調整してきたことがうまく形になっている。義足、トレーニング、フィジカルでもメンタルでもだんだん形になって結果につながっている」と話していました。

第6日 11月12日(火)
伊藤智也、兎澤朋美が銅メダル!大矢勇気、前川楓4位で代表内定
伊藤が銅!大矢4位で東京パラ内定 男子100mT52決勝
伊藤が銀、大矢は4位で東京パラ代表内定 男子100mT52決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆男子100mT11予選 
 デビッド・ブラウン(アメリカ) 11秒32(準決勝進出)
◆男子100mT47準決勝
 鈴木雄大 12秒79 (準決勝敗退)
 石田駆  11秒25 (準決勝敗退)
◆女子100mT64予選
 髙桑早生 13秒71 (予選敗退)
 中西麻耶 14秒86 (予選敗退)
◆男子400mT54準決勝
 鈴木朋樹 49秒37  (準決勝敗退)

◆男子100mT11準決勝 
 デビッド・ブラウン 11秒25(準決勝敗退)
◆女子200mT13決勝
 佐々木真菜 26秒14 6位
◆女子走り幅跳びT63決勝
 村上清加  3m63 7位
 前川楓   4m13 4位(東京パラリンピック代表内定)
 兎澤朋美  4m33 3位(東京パラリンピック代表内定)
 
バネッサ・ロー(オーストラリア) 4m68 1位
◆男子100mT52決勝
 伊藤智也  17秒41 3位(大会第3日に東京パラリンピック代表内定済)
 大矢勇気  17秒52 4位(東京パラリンピック代表内定)
 レイモンド・マーティン(アメリカ)16秒88 1位

男子100メートル車いすのクラスの決勝では、前の日の予選で日本記録を更新した56歳のベテラン伊藤智也選手が17秒41のタイムで3位に入り、今大会2つ目のメダルを獲得しました。伊藤選手はすでに東京パラリンピック代表に内定しています。また大矢勇気選手が17秒52のタイムで4位に入り、新たに代表に内定しました。

女子走り幅跳び足に障害があるクラスの決勝では、日本記録を持つ20歳の兎澤朋美選手が4メートル33センチを記録し銅メダルを獲得しました。また、前川楓選手が4メートル13センチと自己ベストを更新して4位に入り、いずれも東京パラリンピックの代表に内定しました。一方、村上清加選手は7位で、今大会での代表内定はなりませんでした。

女子200メートル視覚障害のクラスの決勝では、すでに代表が内定している佐々木真菜選手が6位でした。
このほか男子100メートル腕に障害があるクラスの準決勝では、石田駆選手が全体9位、鈴木雄大選手が全体16位で、決勝進出はなりませんでした。
女子100メートル足に障害があるクラスの予選では、高桑早生選手が全体13位、走り幅跳び金メダルの中西麻耶選手が全体15位に終わり、決勝進出はなりませんでした。
男子400メートル車いすのクラスの準決勝では鈴木朋樹選手が全体14位で、決勝進出はなりませんでした。

大矢選手「素直にうれしい」

東京パラリンピックの代表に内定した大矢勇気選手は「手に着けているグローブがすべって加速が落ちましたがなんとか走りきることができました。表彰台に立てなかったのはすごく悔しいですが、東京パラリンピックの内定となったことは素直にうれしいです」と話していました。また、来年の東京パラリンピックに向けては「まだまだ伸びしろもあると思うのでレベルアップしていけたらいいと思っています」と話していました。

大矢勇気選手

兵庫県西宮市出身の37歳。16歳のときにビルの解体の仕事中に転落して脊髄を損傷し、車いす生活になりました。14年前に全国障害者スポーツ大会に出場したことがきっかけに本格的に競技を始めことしの日本選手権やジャパンパラ大会では優勝を果たしました。大矢選手は練習回数を週に2回から5回に増やし、来年の東京パラリンピックを目指しています。

伊藤選手「メダルを獲得うれしい」

銅メダルを獲得した伊藤智也選手は「右手の手袋が途中ではずれてしまい、少し焦りました。レーンしか見ていなかったので3位に入ったことも全然分かりませんでした」とレースを振り返ったうえで、「何があってもメダルを獲得できたのはうれしいことで大変喜んでいます」と話していました。

兎澤選手「最低限の目標果たせた」

銅メダルを獲得し東京パラリンピックの代表に内定した兎澤朋美選手は「もっと上の記録を目指していたので残念ではありますが、銅メダルで東京パラリンピックの代表に内定したので、最低限の目標は果たせたと思います」と話しました。また、初めての世界選手権で1回目から好記録を出したことについては「緊張はありましたが自分のやるべきことをしっかり考えました。1回目に集中していこうと準備をしてきたので自信になりました」と振り返りました。そのうえで、東京パラリンピックに向けては「技術やメンタル、それに体力の面でまだまだ課題があるので来年は万全の状態で迎えられるようにしたい」と意気込みを話しました。

兎澤朋美選手

茨城県つくば市出身の20歳。小学5年生のときに骨肉腫という病気で左足を失いました。東京パラリンピックの開催決定をきっかけに出場を目指すようになり、パラアスリートに特化した陸上部を新設した日本体育大学に入学し、義足のクラスで本格的に陸上を始めました。得意種目の走り幅跳びでは、義足を使いこなす技術が向上し急激に記録を伸ばしていて、ことし6月にはアジア新記録を大幅に更新しました。東京パラリンピックでのメダル獲得を目標に掲げています。

前川楓選手

前川楓選手は三重県津市出身の21歳。中学3年生のときに交通事故で右足を切断し、高校進学後に義足で陸上競技を始めました。得意種目の走り幅跳びでは初出場だった2016年のリオデジャネイロパラリンピックで4位に入り、よくとしの世界選手権では銀メダルを獲得しました。リオデジャネイロ大会後、走り幅跳びを本格的に強化するため、北京オリンピックに出場した女子走り幅跳びの日本記録保持者、井村久美子さんから指導を受け東京パラリンピックでのメダル獲得を目指しています。

第5日 11月11日(月)
中西麻耶が金!鈴木徹が銅!東京パラリンピック代表内定
金メダル獲得! 中西麻耶 東京パラ内定!!  女子走り幅跳びT64決勝
中西麻耶選手が金メダルを獲得した、 女子走り幅跳びT64決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆男子1500mT54予選
 鈴木朋樹 3分10秒81(決勝進出)
 樋口政幸 3分08秒25(決勝進出)
 渡辺勝  3分10秒61(予選敗退)
◆男子走り幅跳びT47決勝
 芦田創  6m85 6位
 鈴木雄大 6m67 7位
◆女子100mT11予選
 髙田千明 13秒19(準決勝進出)

◆女子100mT11準決勝
 髙田千明 13秒15(準決勝敗退)
◆男子1500mT54決勝
 鈴木朋樹 3分03秒71 8位
 樋口政幸 3分04秒92 9位
◆男子走り高跳びT64決勝
 鈴木徹  1m92 3位(東京パラリンピック代表内定)
 成田緑夢 1m84 6位
◆女子400mT38決勝
 竹村明結美 1分09秒98 5位
◆男子100mT64決勝
 井谷俊介 11秒63 8位
 ヨハネス・フロアス(ドイツ) 10秒60 1位
 フェリクス・シュトレング(ドイツ) 11秒00 3位 
◆女子走り幅跳びT64決勝
 髙桑早生 5m04 6位
 中西麻耶 5m37 1位(東京パラリンピック代表内定)
 フラー・ヨング(オランダ) 5m16 4位 
◆男子400mT54予選
 鈴木朋樹 49秒28(準決勝進出)
 西勇輝  50秒71(予選敗退)
◆男子100mT52予選
 伊藤智也 17秒35(決勝進出・日本記録
 大矢勇気 17秒49(決勝進出)
 レイモンド・マーティン(アメリカ) 17
秒06(決勝進出)


大会5日目の11日は女子走り幅跳び足に障害があるクラスの決勝が行われ、パラリンピックに3大会連続で出場した中西麻耶選手と高桑早生選手が出場しました。
中西選手は1回目に今シーズンの自己ベストとなる5メートル10センチをマークすると、さらに記録を伸ばし、迎えた最後の6回目で5メートル37センチをマークしてトップに立ち、金メダルを獲得しました。中西選手は来年の東京パラリンピックの代表に内定です。
高桑選手は5メートル4センチで6位となり、今回は代表内定はなりませんでした。

男子走り高跳び足に障害があるクラスの決勝が行われ、5大会連続でパラリンピックに出場し、現在、世界ランキング1位の鈴木徹選手と、ピョンチャンパラリンピックスノーボードの金メダリストで、東京大会の出場を目指す成田緑夢選手が出場しました。
鈴木選手は1メートル80センチから跳び始め、1メートル92センチで初めて失敗しましたが、2回目で成功させ、上位4人に残りました。続く1メートル96センチは跳ぶことはできませんでしたが、同じく上位4人に残ったインドの選手も失敗し、それまでの跳躍で失敗した回数が少なかった鈴木選手が銅メダルを獲得しました。鈴木選手は来年の東京パラリンピックの代表に内定しました。
成田選手は1メートル84センチの記録で6位となり、今大会での代表内定はなりませんでした。

男子100m義足のクラスの決勝が行われ、おととし競技を始めたばかりの井谷選手が出場しました。井谷選手はスタートにうまく反応しましたが、中盤以降、ほかの選手に離され、11秒63のタイムで8位でした。目標としていた11秒47の自己ベストの更新はならず、今大会での東京パラリンピックの代表内定はなりませんでした。
優勝は10秒60をマークしたドイツのヨハネス・フロアス選手でした。

男子走り幅跳び腕に障害があるクラスの決勝では、芦田創選手が6位、鈴木雄大選手が7位でした。
男子1500m車いすのクラスの決勝では、すでにマラソンで東京パラリンピックの代表が内定している鈴木朋樹選手が8位でした。パラリンピックに2大会連続で出場している樋口政幸選手は9位でした。渡辺勝選手は予選で敗退しました。

女子400m脳性まひなどのクラス決勝では竹村明結美選手が5位で代表内定はなりませんでした。
女子100m視覚障害のクラス準決勝には、すでに代表に内定している高田千明選手が出場しましたが9位で、決勝進出はなりませんでした。

男子400m車いすのクラスの予選では、鈴木朋樹選手が16位で準決勝へ進出を決めたものの、西勇輝選手は19位で予選で敗れました。
男子100m車いすのクラスの予選では、すでに代表が内定している56歳のベテラン伊藤智也選手が17秒35の日本新記録をマークして全体の3位、大矢勇気選手は全体の4位で決勝に進みました。

中西選手「なりたい自分に近づけている」

中西選手は「今回のメダルは本当に大きいし、あれだけのプレッシャーの中で最後に最高のジャンプができたのは、なかなか自分を褒めない自分でもしっかり褒めることができる」と喜びを語りました。
今シーズン結果が出ていなかったことについて「けがに悩まされて、もしかしたらだめかもしれないと思う時期もたくさん過ごした。私は悩んでいることや苦しんでいることを言えない立場なので孤独も感じたが、東京パラリンピックではこれ以上のプレッシャーと戦わないといけない。そろそろ自分も光を浴びたい、みんなに信用してもらえるアスリートになりたいと思ってあがいた1年だった」と振り返りました。
そのうえで東京パラリンピックに向けて「今回の勝負の勝ち方を見てもらって、2020年の東京で中西麻耶が何かやってくれるんじゃないかという目線で見てもらえたらと思う。なりたい自分に近づけているということを支えに頑張りたい」と話していました。

3大会連続でパラ出場・中西麻耶選手

大分県由布市出身の34歳。21歳のときに仕事中の事故で右足を失いました。
2007年から陸上を始め、パラリンピックには2008年の北京大会から3大会連続で出場しています。
走り幅跳びではスピードのある助走と柔軟性を生かしたダイナミックな跳躍でリオデジャネイロパラリンピックで4位に入り、おととしの世界選手権では銅メダルを獲得しました。
去年のアジアパラ大会で金メダルを獲得し、東京パラリンピックでは自身初のメダル獲得を目指しています。

荒川コーチ「頑張りを褒めたい」

中西選手の指導にあたっている荒川大輔コーチは「最近は踏み切りと助走がかみ合っていなかったのでそのバランスを整えていった。きょうは試合前の練習でも状態がよさそうだったから実力どおりならいい記録を出せると思っていた。プレッシャーのかかる最後の1本であのパフォーマンスを出せるのはすごい。彼女の頑張りを褒めたい」とたたえていました。

鈴木選手「ホームの大会でメダル取りたい」

鈴木選手は「競っている勝負どころで、少ない失敗で跳ぶことができたことがメダルにつながった。ただ記録も準備ももう少し上を目指していたから悔しさもある」と話しました。
踏み切りを向上させるため8月から義足を新しくしたことについて「踏み切りの安定感は出ていい形できているが、まだ扱いきれてないと感じた部分もあったので合わせていきたい」と話していました。
東京パラリンピックに向けては「これまでパラリンピック5大会に出てまだメダルがないので、ホームの大会で日本の方々の前でいいジャンプをしてメダルを取りたい」と意気込んでいました。

パラ6回目出場で悲願のメダル目指す・鈴木徹選手

山梨市出身の39歳。18歳の時に交通事故で右足のひざから下を失い、義足をつけて陸上を始めました。
これまで走り高跳びでおととしの世界選手権で銅メダルを獲得し、ことし7月に行われたジャパンパラ大会では1メートル95センチを跳んで優勝し、現在、世界ランキング1位につけています。
パラリンピックでは2000年のシドニー大会から5大会連続で出場していますが、ロンドン大会とリオデジャネイロ大会の4位が最高で、東京大会では悲願のメダル獲得を目指します。

成田選手「日々練習あるのみ」

成田選手は「自分のベストの記録に近い高さを跳ぶことができたし、今シーズンは安定して成績を残せているのでいい兆しだと思う。力を入れてきた踏み切りは進化していると感じるが、助走のスピードが上がるとそのスピードに耐えられず、踏み切る右足が曲がってしまうので改善していきたい」と話していました。
今大会で東京パラリンピックの代表内定を得られなかったことについては「日々練習あるのみで、目の前の一歩に全力で頑張っていきたい」と話していました。

井谷選手「実力不足や自分の甘さ感じた」

井谷選手は「自己ベストを狙っていましたが、全くその目標に届かず悔しいです。今できる自分のベストを尽くしても世界のトップ選手の背中には届かず、実力不足や自分の甘さを感じました」と話していました。

第4日 11月10日(日)
山本篤、銅メダル!東京パラリンピック代表内定

画像:銅メダル!山本篤 東京パラ内定! 男子走り幅跳びT63決勝 パラ陸上世界選手権第4日
山本篤選手が銅メダルを獲得した、走り幅跳びT63決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆女子1500mT20決勝
 古屋杏樹  4分51秒06 6位
 蒔田沙弥香 4分51秒31 7位
◆男子100mT64予選
 井谷俊介  11秒61(決勝進出)
 ヨハネス・フロアス(ドイツ) 10秒54(決勝進出世界記録
◆男子100mT12予選
 山路竣哉  11秒37(予選敗退)

◆男子やり投げF46決勝
 高橋峻也  57m20 6位
 山﨑晃裕  55m21 7位
 白砂匠庸  53m69 8位
◆女子100mT12予選
 澤田優蘭  12秒50(予選敗退)
◆男子走り幅跳び T63 決勝
 山本篤   6m40 3位(東京パラリンピック代表内定)
 レオン・シェファー(ドイツ) 6m90 1位
◆女子400mT47決勝
 重本沙絵  1分00秒65 7位
◆男子100mT47予選
 鈴木雄大  11秒47準決勝進出
 石田駆   11秒29準決勝進出
 階戸健太  11秒57(予選敗退)

男子走り幅跳び義足のクラスの決勝では、世界ランキング2位の山本篤選手が6メートル40センチを記録し3位に入って銅メダルを獲得したため、来年の東京パラリンピックの代表に内定しました。
この種目の世界記録を持つドイツのレオン・シェファー選手が、6メートル90センチをマークして、金メダルを獲得しました。

女子400メートル腕に障害があるクラスの決勝では、リオデジャネイロパラリンピックで銅メダルを獲得した重本沙絵選手が、自己ベストから1秒余り遅い1分0秒65のタイムで7位となり、今大会での東京パラリンピックの代表内定を逃しました。

また、男子やり投げ腕に障害があるクラスの決勝では、高橋峻也選手が自己ベストを2回更新して57メートル20センチをマークしたものの6位でした。山崎晃裕選手は7位、白砂匠庸選手は8位でした。

このほかの決勝では、女子1500メートル知的障害のクラスで、古屋杏樹選手が6位、蒔田沙弥香選手が7位でした。

予選では、男子100メートル義足のクラスで、井谷俊介選手が全体の7位で決勝に進みました。
また、男子100メートル腕に障害があるクラスでは石田駆選手が14位、鈴木雄大選手が15位で準決勝に進みましたが、階戸健太選手は19位で予選で敗退しました。
このほか、女子100メートル視覚障害のクラスでは澤田優蘭選手が8位。
男子100メートル視覚障害のクラスでは山路竣哉選手が15位で、いずれも予選で敗退しました。

山本選手「もう少し跳びたかった」

山本篤選手は「もう少し跳びたかった」と悔しそうに話したうえで、「1回目は絶対に記録を残していこうという気持ちで臨み、2回目は勝負にいこうとしたがうまくいかなった」と振り返りました。また、来年の東京パラリンピックに向けては、「最高のパフォーマンスを出すことにつきると思う。まだ成長できるという気持ちもあるので、7メートルを跳べるようにしていきたい」と話していました。

日本のパラ陸上の第一人者・山本篤選手

静岡県掛川市出身の37歳。
高校2年生のときにバイクの事故で左足を失い、その後、義肢装具士の専門学校で競技用の義足に出会い、陸上を始めました。
得意種目は走り幅跳びで、初出場となった2008年の北京パラリンピックで義足の陸上選手としては日本初のメダルとなる銀メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロ大会も銀メダルを獲得しました。

日本のパラ陸上の第一人者として、おととしには、プロ転向を宣言し、去年はピョンチャンパラリンピックにスノーボードの2種目で出場するなど、パラスポーツの普及と発展に力を注いでいます。
去年は練習中に左肩を脱臼するなどけがに苦しみましたが、ことし5月にはみずからの持つ日本記録を更新しました。
東京パラリンピックでは走り幅跳びで、悲願の金メダル獲得を目指しています。

重本選手「自分の実力不足」

重本沙絵選手は、「後半、うまくスピードを上げられなかった。けがの影響も少しあったがこの結果は、自分の実力不足」と振り返りました。
また、来年の東京パラリンピックの代表内定を逃したことについて「自分が狙っていた結果にはならなかったが、これをしっかり受け止めて次につなげたい」と話していました。

リオ銅メダル 2大会連続のメダル獲得目指す・重本沙絵選手

北海道函館市出身の25歳。
生まれたときから右ひじの先がない重本選手は、ハンドボール選手として全国大会に出場するなど活躍し、大学在学中にパラ陸上に転向しました。
そのよくとしに開かれたリオデジャネイロパラリンピック、女子400メートル、腕に障害のあるクラスで銅メダルを獲得し、一躍、注目を集めました。
おととしの世界選手権と去年のアジアパラ大会でも銅メダルを獲得し、ことし5月には10か月ぶりにみずからがもつ日本記録を更新しました。
東京パラリンピックでは2大会連続のメダル獲得を目指します。

第3日 11月9日(土)
佐藤友祈が金!伊藤智也が銀!東京パラリンピック代表内定
画像:佐藤金メダル!伊藤銀メダル!上与那原4位! 男子400mT52決勝 パラ陸上世界選手権第3日
佐藤選手金メダル!伊藤選手銀メダル!上与那原選手4位! 男子400mT52決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆女子走り幅跳びT11決勝
 髙田千明  4m69 4位(東京パラリンピック代表内定・日本記録)
◆女子400mT47予選
 重本沙絵 1分00秒01(決勝進出)

◆男子砲丸投げF53
 大井利江 6m69 6位  6m60 5位 ※記録が修正され、順位も5位となりました。
◆男子200mT64決勝
 井谷俊介 23秒38 7位
◆男子400mT47決勝
 石田駆  49秒44 5位(日本記録)
◆男子800mT54決勝
 鈴木朋樹 1分36秒49 8位
 ダニエル・ローマンチャック(アメリカ) 1分32秒81 1位
 マルセル・フグ(スイス) 1分32秒89 2位
◆男子400mT52決勝
 佐藤友祈      59秒25 1位(東京パラリンピック代表内定)
 伊藤智也   1分00秒06 2位(東京パラリンピック代表内定)
 上与那原寛和 1分03秒27 4位(東京パラリンピック代表内定)
 レイモンド・マーティン(アメリカ) 1分00秒35 3位

男子400メートル車いすのクラスでは日本選手3人が決勝に臨み、佐藤友祈選手が59秒25で金メダルを、伊藤智也選手が1分0秒06で銀メダルをそれぞれ獲得し、上与那原寛和選手が1分3秒27で4位に入りました。
今大会で日本選手としては初のメダル獲得で、出場した3人全員が東京パラリンピック代表に内定しました。

また、女子走り幅跳びの視覚障害のクラスの決勝では、髙田千明選手がみずからの持つ日本記録を2回更新し、4メートル69センチで4位に入って代表に内定しました。

また、男子400メートル腕に障害があるクラスの決勝では、石田駆選手がみずからが持つ日本記録を0秒45更新する49秒44のタイムをマークしましたが5位にとどまりました。

このほかの決勝では
男子砲丸投げ車いすのクラスで大井利江選手が6位。 ※記録が修正され、5位となりました。
男子200メートル義足のクラスでは井谷俊介選手が7位。
男子800メートル車いすのクラスでは鈴木朋樹選手が8位でした。

一方、女子400メートル腕に障害があるクラスの予選では、重本沙絵選手が全体の4位で決勝に進みました。

佐藤選手「東京に向けて自信になった」

男子400メートル車いすのクラスで金メダルを獲得し、この種目で3連覇を果たした佐藤友祈選手は、「本当にうれしい。リオデジャネイロパラリンピックでマーティン選手に負けて、その雪辱を果たすために東京でパラリンピックのタイトルを目指している。世界選手権はその勢いをつけるための大会と位置づけているのでそれが達成できてよかった」と振り返りました。

レース展開については、「スタートは体が動いてくれたが、後半に競られて自分のリズムが崩れたのが反省点だ。最終コーナーを抜けるまでには抜き去っておきたかったが、それができなかったのは今の弱点だと思う。今後、競られたときに引き離せるだけの力は持っておきたいと痛感したレースだった」と分析しました。

東京パラリンピックに向けては、「新国立競技場で世界記録を更新して2種目で金メダルを獲得するのが僕の夢で、パラリンピックのタイトルを取ってはじめて『僕が世界一だ』と名乗れると思っている。パラリンピックはチャレンジャーとしてやっていきたい。世界選手権で勝てて、東京に向けていい自信になった」と話していました。

佐藤友祈選手

静岡県藤枝市出身の30歳。21歳の時に脊髄の病気で胸から下がまひして両足が動かなくなり、左手にも障害が生じ車いすでの生活になりました。
その後、家にこもりがちな生活を続けていましたが、2012年のロンドンパラリンピックで車いす陸上を見たのをきっかけに競技を始めました。
その4年後にはリオデジャネイロパラリンピックに出場し、400メートルと1500メートルの車いすのクラスで銀メダルを獲得しました。
持ち味はなめらかなフォームから効率よく腕の力を車いすに伝える力強く伸びのある走りで、おととしの世界選手権は400メートルと1500メートルで金メダルを獲得、さらに去年はこの2種目で世界新記録を出しました。東京パラリンピックではパラ陸上のエースとして世界記録を更新して金メダル獲得を目指しています。

伊藤智也選手

三重県鈴鹿市出身の56歳。21年前に病気のために両手足がまひし、間違えて競技用の車いすを注文したことがきっかけで、よくとしから車いすで陸上競技を始めました。
パラリンピックにはアテネ大会から3大会連続で出場し、2008年の北京大会では400メートルと800メートルの2種目で金メダルを獲得しました。
2012年のロンドン大会を最後に競技を離れていましたが、3年前に復帰し、100メートルから1500メートルまでの幅広い種目でトップクラスの実力を維持しています。

上与那原寛和選手

沖縄県沖縄市出身の48歳。28歳のときに交通事故で胸から下がまひして車いすで生活するようになり、その2年後にリハビリのために陸上を始めました。
初めて出場した2008年の北京パラリンピックは車いすマラソンで銀メダルを獲得し、3年前のリオデジャネイロ大会でも3種目に出場しました。
世界選手権では、2015年のカタール大会で400メートルと1500メートルの2種目で銀メダルを、おととしのロンドン大会でも同じ2種目で銅メダルを獲得しました。
競技歴17年のベテランですが、去年は400メートル、ことしは1500メートルの自己ベストを更新するなど、記録を伸ばし続けています。

髙田千明選手

東京 大田区出身の35歳。生まれたときから視覚に障害があり、18歳の時に視力を完全に失いました。
21歳から本格的に陸上を始め、短距離種目が専門でしたが6年前から走り幅跳びに取り組みました。
リオデジャネイロパラリンピックでは8位、おととしの世界選手権では銀メダルを獲得しています。
ことし7月のジャパンパラ大会ではみずからの日本記録を11センチ更新する4メートル60センチを跳んで世界選手権の代表に内定しました。

第2日 11月8日(金)
和田伸也、4位で東京パラリンピック代表内定
写真:和田4位で東京パラ内定!唐澤6位 男子1500m決勝T11 パラ陸上世界選手権第2日
和田伸也選手出場、男子1500mT11決勝のハイライト動画は画像をクリック

◆男子400mT47予選
 石田駆  49秒95(決勝進出)
◆男子200mT64予選
 井谷俊介 23秒49(決勝進出・アジア記録)
◆女子走り幅跳びT12決勝
 澤田優蘭 5m27 5位
◆男子1500mT11決勝
 和田伸也 4分11秒42 4位(東京パラリンピック代表内定・日本記録) 
 唐沢剣也 4分17秒72 6位
◆男子800mT54予選
 鈴木朋樹 1分36秒37(決勝進出)
 渡辺勝  1分39秒10(予選敗退)
 西勇輝  1分41秒74(予選敗退)
 マルセル・フグ(スイス)1分37秒54(決勝進出)
 ダニエル・ローマンチャック(アメリカ)1分35秒54(決勝進出)
◆男子400mT52予選
 佐藤友祈   59秒42(決勝進出)
 伊藤智也   1分00秒54(決勝進出)
 上与那原寛和 1分03秒12(決勝進出)
 レイモンド・マーティン(アメリカ)59秒45(決勝進出)

男子1500メートルの視覚障害のクラスの決勝では、和田伸也選手が、自身が持つ日本記録を1秒65更新する4分11秒42のタイムで4位に入り、東京パラリンピックの代表に内定しました。今大会では、日本選手として2人目の内定です。唐澤剣也選手は4分17秒72で6位でした。

また、女子走り幅跳びの視覚障害のクラスの決勝では、澤田優蘭選手が5メートル27センチで5位で、パラリンピックの代表内定はなりませんでした。

男子400メートル、車いすのクラスの予選では、世界記録保持者の佐藤友祈選手が全体の1位、伊藤智也選手が3位、上与那原寛和選手が6位として、出場した日本選手3人全員が決勝に進みました。

男子200メートル、義足のクラスの予選は、井谷俊介選手が23秒49と、みずからが持つ日本記録を0秒31更新して6位に入ったほか、男子400メートル、腕に障害があるクラスの予選は、石田駆選手が3位に入り、それぞれ決勝に進みました。

また、男子800メートル、車いすのクラスの予選は、鈴木朋樹選手が4位で決勝に進みました。
渡辺勝選手は21位、西勇輝選手は26位で決勝に進むことはできませんでした。

和田伸也選手

大阪・東大阪市出身の42歳。
網膜の病気で17歳のころから視力が低下し、9年前にパラ陸上を始めました。パラリンピックにはこれまで2大会連続で出場していて、初出場となったロンドン大会では男子5000メートルで銅メダルを獲得しています。おととしの世界選手権でも2大会連続となる銅メダルを獲得しました。

和田選手「最後の300メートルでスパート」

和田選手は、「きのうの予選から調子よく走れていたので、思っていたとおり4位に入ることができてよかった。得意にしている最後の300メートルでスパートをしっかりかけることができた」と笑顔で話していました。

佐藤選手「優勝をねらうだけだ」

男子400メートル車いすのクラスで、予選を1位で通過した佐藤友祈選手は、「緊張もあってスタートが鈍かったが、決勝に向けて体にいい刺激が入ったので、優勝をねらうだけだ」と話しました。
そのうえで、100分の3秒差の2位で予選を通過したライバルでアメリカのレイモンド・マーティン選手について、「まだ余力を残している印象なので、決勝ではどれだけスタートで引き離されないかが重要になってくる。マーティン選手をおさえて優勝することに意味があるので、スタートから全力で体を動かせるようにしっかり調整して、優勝したい」と意気込みを語りました。

井谷選手「決勝では4位を目指す」

男子200メートル義足のクラスの予選で、みずからが持つ日本記録を更新して決勝進出を決めた井谷俊介選手は、「スタートはよかったがコーナーの出口でもたついた。修正すれば決勝で速い選手についていけると思うので、4位を目指して走りたい」と話していました。

第1日 11月7日(木)
佐々木真菜、4位で東京パラリンピック代表内定
画像:東京パラ内定!佐々木真菜 女子400m決勝T13 パラ陸上世界選手権第1日
佐々木真菜選手出場、女子400m決勝T13のハイライト動画は画像をクリック

◆女子400mT13予選
 佐々木真菜 58秒65(決勝進出)
◆男子100mT54予選
 生馬知季  14秒37(準決勝進出) 
 西勇輝   15秒18(予選敗退)

◆男子100mT54準決勝
 生馬知季  14秒54(準決勝敗退)
◆女子400mT13決勝
 佐々木真菜 58秒38 4位(東京パラリンピック代表内定)
◆男子1500mT11予選
 和田伸也  4分13秒07(決勝進出・日本記録)
 唐澤剣也  4分18秒13(決勝進出)
◆男子1500mT13決勝
 ジャリド・クリフォード(オーストラリア)3分47秒78 1位(世界記録)
 アブドゥルラティフ・バカ(アルジェリア)3分49秒30 3位

女子400メートル視覚障害のクラスで佐々木真菜選手が58秒38のタイムで4位に入り、来年の東京パラリンピックの代表に内定しました。今大会で日本選手が代表に内定したのは初めてです。

女子400メートル視覚障害のクラスの佐々木真菜選手は午前中に行われた予選で58秒65と全体の2番目のタイムで通過し、決勝では自己ベストを更新する57秒台を目指しました。
別の選手のフライングでスタートがやり直された中でも集中を切らさずに持ち味の粘り強さを発揮し、57秒台には届かなかったものの58秒38のタイムで4位に入りました。佐々木選手は今大会、日本選手として東京パラリンピックの代表内定第1号です。
金メダルはブラジルのソアレス ダ シウバラヤネ選手で、タイムは57秒30でした。

男子1500メートル視覚障害のクラスの予選では和田伸也選手が2位、唐澤剣也選手が6位に入りそれぞれ決勝に進みました。このうち予選の1組に登場した和田選手は、終盤にスパートを仕掛けて決勝進出が決まる2位に順位を上げて自身が持つ日本記録を0秒34更新する4分13秒07のタイムでフィニッシュしました。

そのほか男子100メートル車いすのクラスでは生馬知季選手が準決勝で全体の10位にとどまり、上位8人で争う決勝に進むことはできませんでした。西勇輝選手は予選で全体の21位で準決勝に進めませんでした。

佐々木真菜選手

福島市出身の22歳。視覚に光の調節が難しい「無虹彩症」という障害がある佐々木選手は中学2年生の時に陸上を始めて中距離の種目に取り組み、高校2年生で400メートルに転向しました。
福島県の銀行に勤務しながら競技を続けていて、最近はウエートトレーニングを積極的に取り入れて自己ベストを更新し、去年のアジアパラ大会では大会新記録で金メダルを獲得しています。

佐々木選手「4位はくやしい」

女子400メートル視覚障害のクラスで4位に入り東京パラリンピックの代表に内定した佐々木真菜選手は「内定してすごくうれしいですが、メダルを目指していたので4位はくやしいです」と話していました。
レースでは別の選手のフライングでスタートがやり直されましたが、「これまでの試合でも何回もあったので気にせずに自分の走りをしようと思いました」と振り返りました。
そのうえで58秒台のタイムで4位だったことについては「予選でまずまずのタイムが出たので決勝は57秒台を目標にしましたがスタートの飛び出しがうまくいきませんでした。世界には56秒台の選手もいるので、そこに近づけるように、メダルに近づけるように頑張りたいです」と話していました。

和田選手「思い描いたとおりのレースできた」

男子1500メートル視覚障害のクラスの予選で自身が持つ日本記録を更新して決勝に進んだ和田伸也選手は「記録をねらって予選を突破したいと思っていたので思い描いたとおりのレースができた。伴走のガイドからも的確に指示をもらえて走りやすかった」と振り返りました。
決勝に向けては「始まるまで24時間ないですがしっかりと準備したいです」と意気込んでいました。


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