自分との向き合い方で変わった“脳性まひ”(後編)~千葉絵里菜

2019年12月2日
写真:通勤時の千葉絵里菜

カイロを10枚貼るのが私流の防寒対策!
脳性まひの特性として、寒いと筋肉が固まって不随意運動が強くなります



最近、寒くて風邪をひきそうなので「葛根湯」を手放せないリポーターの千葉です。
風邪をひくと、私の脳性まひの特性上、緊張が強くなり、制御不能な体になるときが多々あります。
なので、うがい、手洗いを始め、ハナうがいをする日々が続きそうです。

さて、今まで脳性まひとしての私の症状を、生い立ちともにお伝えしていきました。
今回は現在の話。最後までお付き合いください。

前編 「脳性まひ」を知ってほしい
中編 私が脳性まひと向き合ってきた24年
後編 自分との向き合い方で変わった“脳性まひ”


では…私が脳性まひで困っていることはないのか。もちろんあります。

写真:千葉絵里菜

不随意運動の真っ最中で困っている顔です

この時は、囲み取材(=選手や監督等、取材相手に対して大勢で取材すること)の時。

私の体に不随意運動が出るときは
緊張している時…。
例えば、
生放送
収録テレビ出演するとき、自分の話す番が来ると緊張してしまいます。
そして、ロケ取材囲み取材等々…。

本当に「不随意運動さん」がでてくると厄介で
私が話そうとする直前に足が動きまくると
とっても嫌です。

「もう自分の足ではないと思おう。ほかの人が動いてるんだ」と思うようになったら気にならなくなりました。

不随意運動が出ないようにするは無理です。
これも一生付き合っていかなければならない…。
さて、不随意運動「あまり」出ないようにするにはどうすればいいか。
私は訪問診療や訪問リハビリ、訪問薬局、パーソナルジムを利用しています。
訪問診療は月2回。筋弛緩(しかん)剤を処方してもらっています。

※訪問薬局と提携して、自宅に薬を持ってきてもらっています。
訪問リハビリは週1回。体のマッサージやトイレ移動の練習、自分で髪の毛を整えられるようになる練習をしています。

写真:千葉絵里菜

パーソナルジムで足の筋肉をつけている

写真:千葉絵里菜

天井から吊り下げられている紐を利用して腹筋をする


「脳性まひ」には、歳を重ねて行くごとに、背骨の変形や痛みが出てくるという『二次障害』というものもあり、
それを少しでも阻止したいので、パーソナルジムにも通っています。

パーソナルジムに通ってどこが変わったか。
体幹が鍛えられて体育座りができるようになりました。

写真:千葉絵里菜

今では、体育座りをしながら、
ボールを投げるということもできるようになりました。
こうやって持続して感じているのは、
「できないことも努力などすれば、絶対できるようになる」ということです。


私は11月3日で25歳になりました。

「脳性まひ」と向き合ってきて、
改めて自分の人生は捨てたもんじゃない…!!
と思えています。

今までは「一生付き合っていかなければならない…」と思っていました。
ですが、小さいころ、両親は私にこんな言葉をくれました。
「神様は試練をくれたの。なぜならばあなたが乗り越えられるってわかっているから」
と…。
今では納得できます。
たしかに、試練の多い人生です。これからも試練という壁を倒していかなければならないでしょう。
でも、きっと乗り越えられる試練をくれたんだと思います。
笑顔でいれば…。

写真:千葉絵里菜

ことしの夏休み、大自然の中で大好きなシャボン玉をしている千葉です

最後に…。
千葉絵里菜の「脳性まひ」は手足が思うように動かず、トイレやお風呂、家事ができません。
だから、私の場合は、
人の力を借りなければ私のしたい生活が、できません。
でも、周りを見渡してみると、
「脳性まひ」の人は本当にひとくくりに言えません。
初めて東京に来たとき、初めて会ったヘルパーさんにこう言われたことがあります。
「『脳性まひ』ってこんなに動けるんだー」と。
傷つき、動揺した記憶があります。
その時に、固定観念は怖いと思いました。
人を傷つけるものだと。

これを読んでくださった皆さん
「脳性まひ」=「大変!!」「かわいそうね」「なんにもできないのね」と思わないでください。

これからも笑顔で、千葉絵里菜、リポーターとして、
私なりの視点で伝えていきたいと思います。

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「脳性まひ」を知ってほしい(前編)~千葉絵里菜

私が脳性まひと向き合ってきた24年(中編)~千葉絵里菜

画像:千葉リポーターのアイコン

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千葉絵里菜(ちば・えりな)

1994年11月3日生まれ 北海道出身 脳性まひ(電動車いす使用) 【趣味・特技】ファッション、初級障がい者スポーツ指導員 【スポーツ歴】電動車いすサッカー、電動車いすスラローム、車いすカーリング 【抱負】パラリンピックの目標の一つとして、“共生社会”というものがあります。パラリンピックを機にみんなが一緒に楽しく過ごしていけるということを私自身とっても楽しみです。取材やリポートを通して笑顔で伝えていきます。

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