Sports make people smile! ~スポーツは人を笑顔にする~

2017年12月26日
Sports make people smile! ~スポーツは人を笑顔にする~

「スポーツは人を笑顔にする」。このことを実感した1日でした。
今回は“東京都パラリンピック選手発掘プログラム”を取材しました。

会場の様子

場所は台東リバーサイドスポーツセンター。

台東リバーサイドスポーツセンターの写真

浅草にほど近いところにあります。
この日はいい天気で、最近リニューアルしたオブジェも光り輝いていました!

会場の様子

会場内は写真のように、競技ごとに多くのブースに分かれていて、体験者は1日かけて1人3つ、自分の興味がある競技を体験できます。

私が今回取材したのは、
車いすバスケットボール、

車いすバスケットボール取材の様子

バドミントン、

バドミントン体験の様子

そして陸上です。

陸上体験ブースの様子

陸上のブースの陸上競技場は、こんなに近くにスカイツリーが見えました。

会場から望むスカイツリー

競技団体の方はそれぞれに、それぞれの思いがありました。
まずは、「知ってもらいたい」という思いでやる競技団体。
「選手を増やしたい」と思う競技団体。
それぞれの適性を見極めようとする、競技団体。
共通していたのは、“本人の気持ちを尊重しようとしている”ことです。やはり、続けるには、世界で戦うには、それ相応の思いがないといけないのだ、と思いました。やりたい!と思い、苦しい思いをしてもいい覚悟がないと。けれど、何に興味を持つかは個人で異なるため、難しい面もあることを知りました。

また、体験者の方にもそれぞれに、それぞれの思いがありました。
何かしらでパラリンピックに出たい!という思いで来る人。
何かできることはないかな?という思いで来る人。
自分に隠された才能を知りたくて来る人。
自分のやってきたスポーツがどれほどのレベルなのか知りたくて来る人。
パラスポーツを盛り上げたい、という思いで来る人。
笑顔になってほしい、スポーツで元気になってほしい、という思いで来る人。
共通していたのは、みなさん“笑顔”だったことです。心から楽しんでいました。人の輪もできていました。

そういう場でもあるのか。

行く前の私は、「発掘するんだろうなあ」という軽い考えだったのですが、実際は違いました。
発掘プログラムは、その名の通り選手を発掘する場であり、人と人との出会いの場でもあり、自らの可能性に気づく場でもあり、スポーツを楽しむ場でもあったのです。
私はそんな彼らを見ていて、やりたくなりました。バスケットボール、バドミントン、そして何より陸上を。

陸上を見ていて、自分が陸上をやってきたためか、細かい部分がわかったことが嬉しかったです。
たとえば、体幹トレーニングの一環である「メディシンボール」と呼ばれる重いボールを投げている場面を取材したとき。ボールを投げるときのコツや、連盟の人はメディシンボールを投げるという一見なんでもない動作の何を見ているのか、という点が自分なりにですが、わかりました。

どういうことかというと…
そもそもメディシンボールを投げることによって体幹を鍛えることは、走ったり跳んだり投げたりする中で、一番支えになる部分を鍛えることにつながります。それによって動きがぶれなくなったり、動かした際に力が加わりやすくなったりします。

そのトレーニングの一つである、メディシンボールの前投げ。投げるときは力を前に伝えることが大切なため、ボールを離した後に前に身体が引っ張られるといいとされています。しかし、投げる中で力が上や後ろに伝わってしまうと、ボールを離した後に身体が上や後ろに引っ張られてしまうのです。何回かの試技を通して、体験者が自分の身体の動かし方を理解できているか。そのうえで修正ができるか。そこを連盟の人は見ているように感じました。陸上は特に、自分の身体の動かし方を理解しなければならない競技だからです。

 

また、体験者それぞれの走り方の特徴もつかめました。重心の位置や足の接地の仕方、筋肉の使い方などに一人ひとり大きく違いがあったのです。それは、障害によるものもあるだろうし、それぞれの過ごし方によるものもあるでしょう。

私の取材した方を1人ご紹介します。視覚障害の15歳の男の子。彼はほぼ見えない状態で走っていました。でも、その走りを見て私は、彼が自分の身体の動かし方をわかっているように感じたのです。見えないからこそ、いつどこの筋肉を動かせば力が伝わりやすいかを理解している気がしました。
練習後、話を聞いてみると、「最初は怖かった。でもやっているうちに感覚でつかめてきた。見えていた時の感覚も併せて、つかんできた。」とのこと。
やっぱり、感覚で自らの身体の動かし方を理解していました!

こうやって、自分の経験が直接的に取材に活きることが初めてだったので、嬉しかったです。
1時間ほど取材していて、やはり陸上は楽しいなと感じました。陸上についてさらに詳しく調べたいと思います!

今回の取材では、様々なパラスポーツを知ることができた機会にもなりましたが、同時に私自身のスポーツ好きを再認識しました。

インタビューについて。
今回は述べ20人くらいの方にお話を聞きました。「短い質問で。深める質問をする。」今回でいえば、「なぜこのプログラムに参加したのか」を聞き、その答えの中で“引っかかる言葉”にさらに質問していく、という形です。これは以前から意識してきていることですが、自分の中で引っかかった言葉に反応ができたので今回も実行できたかなと思います。

今回の課題は、質問の「間」を取ること。それは自分自身整理する、気持ちを落ち着ける意味もあります。しかしそれ以上に、質問と質問の間に時間をとることによって声を引き出すことができることを身をもって体感しました。間を取ることを意識したところ、話が終わったかに思えて話が続き、質問しているだけでは聞けない声を拾うことができたのです。

なるほど、こういうことか!と思いました。今回は、ずっとではないけれど意識できたことが成果です。しかし、同時にずっと意識できなかったことは課題です。間を持つことの大切さを知ることができたので、今後の取材ではもっと意識していきたいと思います。

後藤佑季(ごとう・ゆうき)(21)

岐阜県出身 難聴(人工内耳使用)

【趣味・特技】書道準五段 手話技能検定準2級
【スポーツ歴】陸上(100m走など短距離)
【抱負】障害者が活躍する姿にスポットライトを当てようという今回の取り組みにとても感動しています。
私には、難聴という『目に見えない障害』があります。目に見えない障害も含めて、 様々な障害のある人とない人との橋渡し役になりたいと思っています。
負けず嫌いな性格を生かして、障害のある人が暮らしやすい社会になるために頑張ります。

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