カードキャプターさくら×大進 Special対談企画-前編-

2018年8月7日

こんにちは!大進です:)
今回はSpecialインタビュー対談企画をお送りします♩
アニメ「カードキャプターさくら」シリーズで、
主人公・木之本桜を演じられた、丹下桜さん
そして李小狼を演じられた、くまいもとこさん
超豪華✨な声優お二人をゲストにお迎えしました!
実はこの作品、”マイノリティーにやさしい” 存在であることを大切にされており、様々な価値観を肯定してくれる工夫や思いやりが隠されているのです。

そこに2020へのヒントやメッセージがきっとある

そう思って実現した、ロングインタビューです♩
もちろん、作品の魅力や制作秘話をはじめ、
必見キュン盛り沢山の内容となっております!
前・後編2回に分けて封印解除(レリーズ)!!

△最新シリーズ「クリアカード編」のさくらちゃん

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カードキャプターさくらとは?
「1996年6月号から2000年8月号にかけて月刊少女まんが誌「なかよし」にて連載。全12巻の単行本(なかよし60周年記念版は全9巻に再編成)のほか、「イラスト集」「クロウカードセット」などの関連書籍も多く、累計発行部数は1,500万部を突破している。また1998年から2000年にかけてNHKでアニメ化され、数多くの関連グッズも発売された。連載開始20周年となる2016年には16年ぶりとなる新編が始まり、大反響を呼んでいる。」
(カードキャプターさくら公式サイトより引用)
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■大進とカードキャプターさくらの出会い

大進)今日はお時間いただきましてどうもありがとうございます。

くまい&丹下)ありがとうございます!

大進)二人を前に緊張と興奮で汗が一切止まらないんです。

丹下)暑いですか?冷房を下げてもらいましょう!

大進)きゃあ、優しい…。改めまして、三上大進と申します!

くまい)ブログ拝見しました。

大進)ありがとうございます!嬉しいです。小学3年の時に、カードキャプターさくらに出会ったんです。
私は自分を男性・女性と定義してなくて、左手に障害もあって。いじめられることは無かったのですが、やっぱり幼心ながらに「あれ、なんか人と違うのかも?」みたいな、そんなときだったのです。当時は小狼(シャオラン)君が雪兎(ゆきと)さんのことを好きかも、ってなっていて…

くまい)かもじゃないです!好きでした!

大進)そうですよね!その時、さくらちゃんが事実を受け止めて「誰を好きになってもいいもんね」のようなことを小狼くんに言ってるのを観て「あ、そっか、好きになることは自由なんだ!」っていうことを教えられて。
すごく生きるのが楽になったというか。丁度その頃に左手の手術を受けたのですが、この症例では世界で初めての手術だったんです。

くまい)へー!世界初の!

丹下)そんな小さかったときに、すごい…

大進)すごく怖かったんですけど、「絶対大丈夫だよ」っていうさくらちゃんの言葉があって、そこを乗り越えたの!きっといろんな人生の節々で2人の言葉に助けられたファンは沢山いると思うんです。

木之本 桜(きのもと さくら)
元気いっぱいな女の子。お父さんの書庫にあった本の中で眠っていた「ケルベロス」との出会いで、魔法のカードを集めることに。世に災いをもたらすという「クロウカード」を集め、「さくらカード」に変えた。

李 小狼(り しゃおらん)
クロウ・リードの遠い親戚で、「クロウカード」を集めた、さくらの元・ライバル。さくらがいちばん好きな人。

 

■語りつくせない!作品の魅力

丹下)三上さんがおっしゃった「絶対大丈夫だよ」の無敵の呪文は、カードキャプターをとおして一番大事に言おうと思ったセリフの一つなんですけど、作中では、誰かを励ますためにはもちろん、一番は、さくら自身が自分を勇気づけるための呪文ということを原作のCLAMP先生がおっしゃっていたんですね。
私も勇気を出したいときに心の中で唱えたり、視聴者の方がご自分の無敵の呪文にしてくださっているっていうのを感じる瞬間がいっぱいあって。今もまさにお話聞いてたら、そうやってご自分のパワーに変えてらっしゃって、すごいな、素晴らしいなって、ちょっと感動してしまいました。

(突如響くシャッター音)

くまい)あ、男同士(くまいさんと大進)のショットですか?全然オッケーですよ。

(一同笑い)

丹下)女子!今日、女子会だから!(笑)

くまい)今日、女子か!女子会!

丹下)このあいだ一緒にお茶をしたときも私がちょっと席を立ったときにお会計を済ませていたので「またそういうイケメンなことを!女子会の基本は割り勘ですからね!」

(一同笑い)

丹下)そう言ったら、夜メールで「俺、女子だった」って

くまい)なんでその話、今するかな!カット、カット、カット、カット!(笑)

(一同爆笑)

△くまいさん、ノーカットでお送りしております

くまい)でも最初は桜ちゃんがご馳走してくれたんだよ?バレンタインのとき。私がトイレに立ったときに桜ちゃんが全部お会計済ませてて。「イケメンなことすんなよ!」って言ったら「じゃあ、ホワイトデーにお返ししてね」みたいなことに。

大進)ちょっとー!なんですか、作品を超えての!超えてのラブラブは(笑)

丹下)すみません、話を戻して。(笑)

くまい)作品の魅力か!魅力はもう何と言っても、さくらが可愛いことと、あと作品をとおして悪役が一切いない。なのに、ストーリーが波乱万丈に展開して全然飽きない。むしろ面白いっていうこと。
だからもうCLAMP先生すごいなっていうのに尽きますね。敵とか悪役みたいな、いわゆる倒すべき存在がいないっていうのが一番の魅力かな。

大進)あえて描いてないっていうのもあるんでしょうね、きっとね。しかもさくらちゃんは「友達になろうよ」みたいな感じでいますもんね。

丹下)そうですね。人に対してもそうですし、カードにも「カードさん、カードさん」って言ってお友達になろうっていう感覚ですかね。

大進)なんだっけな、「無」のカード(ナッシング)のときも

丹下)封印されたカード?

大進)そうそう、あの子も最終的になってお友達になって封印できたじゃないですか。だから今のお話聞いてて、悪者がいなくても成り立つ世界観て、本当におっしゃるとおりだなって。

くまい)いや、そこだと思いますね、魅力は。

■20年ぶりの始動―木之本桜の場合―

丹下)さくらは、実は私の中で一番ハードルが高いキャラクターで。さくらは国民的妹で、誰からも愛されて好かれて、天使でアイドルみたいな感じなので、演じるのに崩せない部分があるなって。ただ『クリアカード編』ではちょっと演出の意図がありまして、今までよりもとにかく、強くはじけて全体的にちょっとテンション高めにしよう、みたいなディレクションをいただいて。バトルシーンは、はっきり言って前のさくらちゃんのテンションではないんですよ!
で、私のほうが演じながら「これでいいのかな?」ってすっごく思いました。でも、やっぱりふんわりした部分はさくらちゃんならではの魅力だと思ったので、出来る限り残るよう演じました。クリアカード編ならではのさくらちゃんとして、また新たに誕生したカードキャプターかなって感じでしたね。

大進)今までとはまた違う、雰囲気がありますものね…

丹下)前は、どっちかっていうとほんわかした女の子っていうイメージだったんですね。「ほえ」とか「はにゃ~ん」とか(笑)。でも、「はにゃ~ん」は中学生になったら封印しようって(笑)。そういうのも含めて、カードキャプターの初心者ではなく、いろいろ経験を積んできた、カードキャプター先輩みたいな感じで行こうっていう流れだったんですね。

大進)「はにゃ~ん」の封印はどう思いましたか?

丹下)やあ、さみしいなーと思いました。

くまい)本当ですよ!かわいかったのに。

丹下)それこそ、ちっちゃい子がずっと「パパ」「ママ」って呼んでくれてたのが、「お母さん」て呼ぶようになって、親離れしていくような気持に近いよね、という話をこの前、現場でしてて。まさにそんな感じでしたね(笑)。

■20年ぶりの始動―李小狼の場合―

くまい)続編が決まりお声がけいただいたとき、慌てて昔のDVDを見たら「あ、地声でやってんじゃん、良かった」と思って。「変わってねーや」みたいな。それでちょっと安心したのは覚えてます。はい。でも、声質は変わってなくても、キャラは成長してると思うので。最初は雪兎さんに「はにゃ~ん」だった小狼が、だんだん、だんだん、さくらちゃんに「はにゃ~ん」になり(笑)
ただ最初にクリアカード編の原作を読ませていただいたら、なんかもう小狼が笑顔全開だったので「あれ?これ俺…偽物なのか?」って(笑)
前までは、ほぼ笑ったことがなく、笑顔でさくらちゃんとか知世ちゃんに接したシーンの記憶があまりなかったので。「あ、これ俺もしかして実は悪の偽物なんじゃ?」と、最初は勘ぐってて、浅香(守生)監督に、「監督、これ実は俺、悪の親玉ですかね?」って聞きにいったり。

大進)小狼が笑顔過ぎて?(笑)

くまい)「こんな笑顔でしゃべったことない」と思って。でも音響監督さんに「李、暗い!」って言われたときに、もっとなんか本当に中学一年生の男子っぽく笑顔で演じていいんだなって、吹っ切れて、もう笑顔全開で演じるようにはしました。
やっぱり日本に帰ってきて、さくらに会えたのがうれしかったっていう純粋なものでいいんだなって。あとちょっと暗く演じてたシーンで音響監督さんが「ちょっと李、かっこつけようとしてんの?」って言われて、ハッ!て気づいて「あ、そういえば自分、かっこよく演じようと思ったこと一回もないな」と思って。

大進)毎回、かっこいいですけどね!

くまい)あ、そうですか?

大進)はい。キュンキュンです。

くまい)ありがとうございます。(照)そのときに「そっか、なんかちょっと暗めに演じようとするとかっこつけてるように聞こえちゃうんだ」と思って「じゃあもうそれはもう除こう」と思って。
本人、自分のことカッコイイとは1ミリも思ってないし、かっこつけようとも思ってないので。「じゃあもう本当に笑顔でいいんだな」っていうのはありました。

■20年ぶりの始動?―大進の場合―

丹下)もう本当20年くらい経つし、あの…くまちゃんはどうかわかんないですけど、以前収録した作品って楽しんで見るつもりはあるんですけど、なんだろう、仕事としてやるとなかなか見返すことができなかったんですよ。なんだろう…

くまい)いやもう20年前の自分の芝居なんて…罰ゲームでしかないよね!

丹下)それをなぞるのももう…(笑)

くまい)見たくねえ!みたいな。(笑)

丹下)だから、要所、要所だけ「こんなニュアンスでやってたな」とポイントを押さえたら、あとは「今の自分にできることを一生懸命やろう」と思いました。そうでないととても臨めない大作なんです。

大進)私、カードキャプターズっていうLINEのグループを作っているんですよ。

丹下&くまい)えー!(笑)

大進)さくら好きの同い年の子たちでグループチャットしてて、クリアカード編の初回を観たとき「さくらちゃんと小狼君のあのままの声だ!」って大喜びしていたんです。ドキドキだったんですよ。「声どうなっちゃうのかな?」って。でも聞いて本当にうれしくて…

くまい)ああ、良かった…

丹下)同じ声だって認識していただけだのが、自分にとっては「良かった…」って思います!本当に前のさくらちゃんとは違うテンションを求められる中でのせめぎあいだったので。

くまい)え、先輩!1ミリも変わってないんですけど!笑

大進)全然変わってない!

丹下)本当ですか?良かったです。うれしい。ホッとしました。始まるまでは「あれ?なんか、さくらちゃんじゃなくない?」みたいな意見が出てもおかしくないと思ってたの。
さくら自身はカードさんのことをお友達としてずっと接してきてたんですけど、実は今回、封印するときに「ここでわたしが守らなければみんなを失ってしまう。やらなきゃやられる。」そんな敵対する意識で演じるよう指示を受けていて…そこもすごく悩んだ部分だったんですね。

△カードとのカッコいいバトルシーン

大進)強いさくらちゃん、私はすごく好きでした。

丹下)あー良かったです!ありがとうございます。

■マイノリティーの描かれ方

大進)実はCLAMP先生はカードキャプターさくらを「マイノリティーに対して優しい作品にしよう」と、画集『カードキャプターさくらメモリアルブック』(2001)内で語っていらっしゃるんです。お二人はこの作品で描かれている恋愛観や価値観、LGBTのあり方についてどう思われますか?

丹下)そういえば最近、ケロちゃんの性別が男子っていうのを改めて知ったときがあったんですよ!

大進)え、なんの時ですか?

丹下)お風呂に一緒に入ろうってさくらが言うんですけど、私も一瞬ドキッとしちゃって。「そうだ、ケロちゃんて男子だったよね」みたいに。(笑)
なんだろう、いわゆるLGBTのこととか考える以前に、例えばケロちゃんでいうと、ぬいぐるみやペットのわんちゃんみたいに性別を越えた愛しいマスコット的存在ですし。
他にも、知世ちゃんからは時々、親友を超えた感情を贈られたりもするんですね。そういうのもさりげなく描かれていたので、なんだろう、みんな「この人のことが純粋に好きなんだよね」っていう、もうその一言で全部演じてました。
なんか、好きだからしょうがないというか、ただ本当に「好きなんだよね」「うん」っていう感じの、まっすぐな気持ちのやり取りとして描かれていたかなっていう。違和感とかもなく自然と受け入れられる描き方をされてたなって。

△「封印の獣」ケロちゃん。 いつもさくらと一緒

大進)「好きだから。」という感情が極々自然なこととして描かれていますよね。

丹下)まったくそのとおりだったなぁと思います。何もこう、違和感とか思ったりもせず、本当に好きだから大事にしたい、好きだから守りたい、好きだから友達になりたいっていう、描かれていることが純粋なんですよね。
実はそういう側面からインタビューされること、今回が初めてなんです。だから、ああ、改めてそう言えばそうだったなって私が気付かされました。

大進)そこに計算とか策略がないからあの世界が成り立ってるし、丹下さんのお芝居がすごく自然に入ってくるんだって思いました。

丹下)くまちゃんもおっしゃったように悪役がいないですし、そういう好意をもらっても「ありがとう。じゃあ私とお友達になってね」とか「仲良くしようね」っていう受け答えをしていましたし。本当にそう思うと先駆け的な作品でしたね。

くまい)本当に何かを好きになるって気持ちがすごい大事にされてるなって思ってて。
最初、実は…男の子のキャラクターだけど男の雪兎さんに惹かれてしまうっていう描写が「どうして?」ってわかんなかったので、小狼の父親が小さいころに亡くなっているっていう設定なので、お父さんへの憧れの感情みたいなのも入ってたのかなーとか、いろいろ自分で想像しながらお芝居してましたね。

△小狼の心に想いを馳せるわたし

■価値観や考え方の変化

丹下)私の場合はそうやって、見てくださる方もピュアな気持ちで見てくださっているので、感想が本当に、うれしいし、あったかい。逆に聞けて、励まされて…カードキャプターにまつわる優しさに触れるといつもなんかあったかいなっていう、この作品に出会えて良かったなっていう気持ちになりますね。くまちゃんは?

くまい)私は学生時代とかはもうジャッキー・チェンが大好きで!

丹下、大進)おおー!

くまい)結構、男の子っぽい趣味だったんですよ。子供のころから、野球が好きで…なんか、なんだろう、車とバイク大好きだし。いわゆる強さっていうのはジャッキー・チェンのようなフィジカルなイメージがあったんですけど、この作品に出会って、李小狼役をやらせていただけて、本当の強さっていうのはそういうものじゃないっていうことに気づかせてもらったかな。
小狼だって全然弱いところもあるけど、さくらを守ろうと必死だったなって、だから本当の強さとはなんなのか?っていうのに気づかされたなーって気はしますね。

△「守りたい想い」が小狼を強くしているのかも

大進)いつか自分に子どもができたら、絶対一番最初に見せたい作品です。

くまい、丹下)お~!!

くまい)その言葉が一番うれしいです。

丹下)うん。本当にうれしい。

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前編はここまで。いかがでしたか?
お二人の作品に懸ける深い想いや、
キュンとくる可愛い掛け合い♩

私にとっては価値観や多様性のあり方について、
改めて考えるきっかけとなる時間でした。

さて、次回は後編
気になるラインナップは…

■使いたいカード総選挙!
■好きなキャラクター総選挙!*きゅん注意
■こっそり教えて!制作秘話
■キャスト同士の交流が知りたい!
■気になって眠れない!今後の予想は?
■東京2020に向けメッセージを!
■おまけ・言えなかった真実

を、お届する予定でおります

それではまた次回の記事で✨
みんなで一緒に、封印解除(レリーズ)!

 ⓒCLAMP・ST/講談社・NEP・NHK
 

三上大進(みかみ・だいしん)(27)

東京都出身 左上肢機能障害

【趣味・特技】日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、TOEIC900点
【趣味】ショッピング、映画鑑賞
【スポーツ歴】スキューバダイビング、テニス
【抱負】目の前の壁を壊すのでは無く、その壁を飛び越えて行けるように。
きっとそれが当たり前になっていく2020年に向け、自分らしいカラーでパラスポーツをはじめ、さまざまな出来事の“ときめき“を伝えていきたいです!

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