カヌー 力強いパドリングが生む圧倒的なスピード 水上で繰り広げられるデッドヒート

— 競技ガイド —

カヌー

9月2日(木)~9月4日(土)
海の森水上競技場

パラリンピックのカヌーは200メートルの直線コースで行われるスプリント戦だ。足に障がいのある選手が参加し、障がいの程度に応じて3つのクラスに分けられている。1人乗りのシングル種目のみが行われ、東京大会からカヤックに加えて、「ヴァー」と呼ばれる艇による種目が追加された。カヤックはレジャー用のカヌーと違い、先端がシャープで艇の幅が細い。スピードが出る反面バランスをとるのが難しく、選手はリズム良くパドルをこぎ、水面を滑るように突き進む。新種目のヴァーは艇の片側に「アウトリガー」と呼ばれる浮き具がつき、カヤックよりも安定性に優れるが、直進性能が低く、選手には上半身のパワーとともにテクニックが求められる。レースは複数の選手が同時にスタートし、艇の先端がフィニッシュラインを通過するまでのタイムを競う。

【カヌーの見どころ】手に汗握るゴール前のデッドヒート

・スピード感のある電撃のスプリント戦!
・ヴァーで見せる高度なテクニック「Jストローク」

カヤックの魅力はスピード感。障がいが比較的軽いクラスの選手の艇のスピードは時速約18キロで、200メートルのコースを40秒ほどでゴールする。勝利の鍵は、水をとらえるブレードが両側についたパドルを、いかに力強く、安定してこぎ続けられるか。ルールの範囲内で、カヌーのシートやコックピット内部を改造することが認められている。上半身の力を無駄なくパドルに伝えられるよう、それぞれの選手に合わせたシートの改造も重要になる。選手たちが横一線で力強く突き進む光景はオリンピックと変わらず、ゴール前で繰り広げられるデッドヒートは必見だ。

【カヌーの見どころ】浮き具のついた艇を使用するヴァー

新種目のヴァーは、水をとらえるブレードが片側だけについたパドルを使う。艇の左右どちらか一方だけをこぐため、直進するのは見かけ以上に難しい。そこで選手が見せるテクニックが「Jストローク」。パドルをまっすぐに引いて、最後は外側に押し出すようにこぐ。水面を切り裂くブレードの軌道がアルファベットの「J」を描く高いパドリング技術で、艇の方向をコントロールする。幅4メートルの漕行()エリアをはみ出すと失格となるなか、スピードを保ちながら直進するパワーとバランス感覚に注目したい。

【競技ルール】

ヴァー

距離などのルールはカヤックと同じだが、艇とパドルの形が異なる。
艇はアウトリガーと呼ばれる浮き具がついたもの、パドルは片側だけにブレードがあるシングルブレードパドルを使用する。

【カヌーのクラス分け】

【カヌーのクラス分け】

【マメ知識】アウトリガー

新種目のヴァーで使われる艇についているのがアウトリガーと呼ばれる浮き具。サイズに規定はなく、大きくなるほど安定性が増すが、直進性が低くなる。

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