射撃 ミリの戦い、自分との戦い。静寂のなかで勝利を狙う

— 競技ガイド —

射撃

8月30日(月)~9月5日(日)
陸上自衛隊朝霞訓練場

パラリンピックの射撃はオリンピックとほぼ同じルールで行われ、制限時間内に規定の弾数を撃ち、的に当たった合計得点を争う。大きく異なるのは、選手自身が銃を腕や手で構えるSH1と、支持スタンドを使うSH2にクラス分けされている点。多くの選手が公平に競技に臨めるように、補装具の使用や車いすでの参加が認められている。使われる銃はライフルとピストルの2種類があり、射撃姿勢はライフルが「立射」「膝射」「伏射」の3種類、ピストルは「立射」のみだ。また、パラリンピックの射撃では、車いすに座っていても、肘が台に着いているかなど構えの状態によって「立射」「膝射」「立射」が分かれる。射撃姿勢の安定に加えてメンタルの強さが勝負の決め手で、会場を包む張りつめた空気が射撃の魅力だ。

【射撃の見どころ】戦う相手は自分自身

・常に冷静沈着なメンタルの強さ
・ライフル3姿勢は「ライフルのマラソン」

射撃競技の選手に共通するのは試技中に一喜一憂しない“平常心”。狙い通りに的を撃ち抜いても表情を変えず、中心を外しても気持ちを切り替え、次の試技に集中する。戦う相手はライバルではなく自分自身。感情を表に出さず、最後の1発まで冷静沈着に撃ち続けるメンタルの強さには誰もが感動をおぼえる。なかでもライフル3姿勢は「ライフルのマラソン」と呼ばれており、「立射」「膝射」「伏射」の3姿勢で40発ずつ、合計120発を2時間45分以内で撃つ。長時間にわたって集中を維持する過酷な種目で、選手たちの強じんな精神力も見逃せない。

【射撃の見どころ】ミリ単位の精度で的を撃つ

種目によって的の大きさや射程距離が異なるが、どれもミリ単位の精度が要求される。ライフルの中心である10点圏はわずか10.4ミリ、10mエアライフルの中心は直径わずか0.5ミリと、まさに“点”である。それでもトップ選手は1発のミスもできないプレッシャーのなか、感情の起伏を抑えて中心を次々と撃ち抜いていく。静寂のなかで選手たちは淡々と撃ち続けるが、選手が撃った記録はモニターにリアルタイムで表示され、1発ごとに目まぐるしく入れ替わる順位に観客はいやが上にも興奮してしまう。

【マメ知識】ライフルの3種類の姿勢、伏射、膝射、立射

ライフルには3種類の姿勢があり、伏せて撃つ「伏射」、しゃがんで撃つ「膝射」、立って撃つ「立射」がある。車いすの場合は、両肘が台に触れていると「伏射」、引き金を引かない方の片肘が台や膝に触れていると「膝射」、両肘が台に触れていないと「立射」になる。

【種目・開催日程】

8月30日(月)~9月5日(日)
陸上自衛隊朝霞訓練場

男子エアライフル立射 SH1/女子エアライフル立射 SH1
男子ライフル3姿勢 SH1/女子ライフル3姿勢 SH1
男女混合エアライフル伏射 SH1
男女混合エアライフル立射 SH2
男女混合エアライフル伏射 SH2
男女混合ライフル 伏射 SH1
男女混合ライフル 伏射 SH2
男子エアピストル SH1/女子エアピストル SH1
男女混合25mピストル SH1
男女混合50mピストル SH1