パラ競技随一の激しいプレー!戦略とチームワークでトライを狙う。車いすどうしの激しいタックルの様子や、車いすの種類

— 競技ガイド —

車いすラグビー

8月25日(水)~8月29日(日)
国立代々木競技場

車いすラグビーを初めて観戦する人がまず驚くのは、会場に鳴り響く激突音だ。タックルが認められているため、車輪の側面にある保護用カバーは傷だらけ。車いすラグビーは「マーダーボール(殺人球技)」と呼ばれていたこともあるほど、パラ競技随一の激しいスポーツだ。もうひとつの特徴が、障がいの軽い選手ばかりでなく、重い選手にも出場の機会を与えるための仕組みだ。選手一人一人には、障がいが最も重い0.5点から、障がいの程度に応じて0.5点刻みで3.5点まで持ち点が割り振られておりコート上の4人は、持ち点の合計が8点以内になるよう編成しなければならないのだ。激しいプレーゆえにタイヤのパンクも珍しくなく、短い制限時間内でタイヤ交換するメカニックなどのスタッフも重要な存在だ。

車いすラグビーの見どころ。車いすは小回りがきく攻撃型と、攻撃型の壁となる守備型の2種類

・激しい激突と緻密な頭脳プレー
・華麗なチェアワーク

車いす同士が激突する激しいプレーの背景には、緻密な戦略がある。ラグビーと異なり、前方へのパスが認められている車いすラグビーでは、隙を見せると一瞬で得点を決められてしまう。ボールを持てば9割は得点できると言われ、攻撃側が圧倒的に有利だ。そこで車いすラグビーでは、ピリオド最後のゴールを決める「ラストゴール」を狙う戦術がよく使われる。攻撃側が圧倒的に有利な状況で、1点先行で終わっておけば、次のピリオドも、常に1点先行で試合を進められるからだ。ピリオド終盤になると両チームは、「ラストゴール」を狙って残り時間をにらみながらの攻防を繰り広げる。守備の選手も、車いすで相手の攻撃を封じたり、トライへの道を作ったりする大切な役割を果たしている。チーム一丸となって戦う車いすラグビー。「1人はみんなのために、みんなは1人のために(One for all,All for one)」の精神は、車いすラグビーも同じなのだ。

車いすラグビーのルール

試合は8分間を4ピリオド。トライラインを車いすの両輪が越えると1点で、試合終了時の得点で勝敗が決まる。主なルールに、攻撃側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越え、40秒以内にトライしなければいけない。また、センターラインを越えてからは、自陣側にボールを戻してはいけないなどがある。

【持ち点制】

車いすラグビーでは、障がいの程度によって各選手に持ち点が設定され、コート上の4人の合計が8点以内になるように編成されなければいけない。

【車いすラグビーの持ち点制】

マメ知識。前方へのロングパスはOK

車いすラグビーの見どころのひとつが前方へのロングパス。なかには20メートルにも及ぶパスを得意とする選手もおり、ロングパスが決まった瞬間はボルテージも最高潮に!

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